ほとんど素人のコウ。
しかし、側近の言うことに従い、
借金の為に歌を歌うルーミンのおかげで、
なんとかボスの役割を全うする。
けれど、どちらかと言えば主体性がない操り人形状態。
幸運のバラを売ってくれたマダム・ローズ。
娘に心配をかけたくはないと、
富豪の男と再婚したと嘘をついている女性。
しかし、娘が婚約者と共にやってくることになってしまった。
今までは周りの言いなりに動いていたコウ。
しかし、マダム・ローズを助けてあげたい。
ルーミンに説得もされて、その気になったコウ。
しかし、前途多難。
警察署長が婚約者の父親を迎えに来る。
新聞記者が取材にきた。
その度になんとか凌いできた。
その慌てふためきぶりが可笑しい。
しかし、地元の名士を集めて挨拶したいと言い出した婚約者の父親。
一度くらいは人に誇れる善行をしたい。
自身の子供たちに話して聞かせることができる行いをしてみたい。
しかし、名士に扮するのは非常に困難。
そして勘違いにより警察に包囲されるパーティー会場。
抗争を繰り返している敵のボスや身内からの妨害。
刻一刻とパーティーの時間が迫る。
そんな中でで繰り広げられる妨害相手とのアクションシーン。
アクション自身の緊迫感もさることながら、
ストーリーと相まって、いやが上にも緊迫感が増して感じられる。
これは、お見事な演出。
嘘をつき通すことを諦め始めたルーミンとマダム・ローズ。
しかし、その時起こった奇跡。
名士の方々がコウの必死の説得に応じてくれたのだ。
世の中は、まだまだ捨てたものではない。
そんな気にさせられる。
必死になってマダムの為に尽力したコウ。
最後の、また来いよ、のセリフが可笑しい。
幸福感あふれた映画。
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