海辺のリア  
2017.09.14.Thu / 13:12 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






痴呆症を患っている老人。

この老人に対して、
憎み、疎み、捨てようとする長女。
罪の意識にさいなまれる義理の息子。
憎み、同時に愛している次女。

これらの思いは老人には届かない。
届かないというよりも、老人は偽りを信じている。
多分、それは老人が痴呆症を患う、ずっと以前から。

人と人との限りない断絶。
その断絶が哀しく感じられる映画。



痴呆症を患い、施設に預けられ、
そこを抜け出してきた、兆吉。
かつては、映画俳優だった老人。
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  ピース オブ ケイク  
2017.09.14.Thu / 13:01 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。







用心深く、思慮深くしなければ、と思う理性。
男を欲し、男に依存してしまう本能。
そんな相反する心の狭間で揺れ動き、もがき続ける女性。

しっかりしなければ。
でも微妙な関係が心をかき乱す。

恋愛の初めは些細な事でも、
たとえ欠点であっても、
好ましく見える。
それはとても幸せな事。

恋愛が授受し、幸せな絶頂にいても、
頭を擡げるのは、悲劇の予感。
彼が私を好きなのは
私が特別な存在なのではなく、
私が彼を好きなだけだから。
だから元カノが戻ってきたら、
彼女の元に戻ってしまうだろう。


彼の優しすぎる態度。
目の前に見えることを信じていればいいという理性。
何かを隠しているのではと感じてしまう本能。


裏切られても、
本当は好きだと感じている本能。
けれど、裏切りは未来においても起こりうると理解する理性。
しかし、最後には本能に従い、
元のさやに納まる二人。

揺れ動く心が時に切実に、時にコミカルに、
感じられた映画。


いつの間にか艶っぽくなった多部未華子さん。
男と抱き合うシーンよりもキスシーンの方が艶っぽくて印象的。
おかま役が妙にはまっていた松坂桃李さん。
不思議な存在感を放つ光宗薫さん。
菅田将暉さんの、あるある感いっぱいの軽い男。
柄本佑さん演じる元カレのいやらしい感じ。
田口監督映画の常連、峯田和伸さんの可笑しさ。
だらしなさと誠実さを一人の人間として見せる綾野剛さんの演技力。
そんな役者さんたちの演技も魅力的な映画。
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  怪物はささやく  
2017.09.07.Thu / 21:52 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






病弱な母親を持つ少年。

大好きな母親の為に優等生を演じ続けるものの、
しかし、心に重く圧し掛かる不安と、
不安から解放されたいという強い欲求。

怪物が語る三つの物語。
世界は複雑で不条理に満ちている。
善悪の判断は簡単にはできず、
純粋な悪などは存在しない。

けれど、その物語の本当に意味するところは、
母親から息子へと語り継がれる、
救済の為の物語。

最後には母親に本音を語ることができた少年。
本音を語ることにより、
自身を救い、母親と別れることができたのだろう。

少年が葛藤の末にたどり着いた幸せな風景。
母親の愛情が心に染みる映画。


怪物が語る3つの物語。
それは、とても美しい切り絵のような、
水彩画のようなアニメーション。
その美しさも堪能できる映画。




病弱な母親を持つ、コナー。
絵を描くのが、とても上手ではあるが、
学校では、いじめられっ子で孤独な少年。
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  本能寺ホテル  
2017.09.07.Thu / 21:40 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






ストーリーに矛盾、無理が多く、
観客は、これくらいならば
許容してくれくれるのでは?
という甘えを感じてしまう映画。

それでも、役者さんたちの頑張りが、
映画として成立させてくれた映画。



後先考えず、信長に意見を言って、
その後、自分が手打ちになる危険性に思いが至る。
帰り方を考えず、本能寺に行きこうとする倉本繭子さん。

世間がイメージしている綾瀬はるかさんが、
そのまま画面に現れたイメージで、
綾瀬さんでなければ、おそらくは、
違和感ありありであったであろう。
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  歩いても 歩いても  
2017.08.31.Thu / 23:15 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






心の底に秘めたる感情を押し殺している女たち。
単純なプライドに縛られている男たち。

だから永遠に断絶している。
彼らの距離は埋まらずに、
受けた悲しみも時間は解決しない。

大人であれば習慣を変えることは難しく、
家族であれば距離が近すぎて本音も語れない。
いつでも顔を合わすことができるのならば、
語り合うのも後回しでも構わない。

しかし、それでも救いはある。
今から家族になろうとしている人々。
今から大人になろうとしている少年。

普段通りの家族の会話。
そこに散りばめられた毒。
そんな毒に、時にクスりと笑わされ、
時にグサッと胸に突き刺さった映画。




兄の命日に親族が集まる。
すでに引退している医者で、父親の恭平と妻のとし子。
父親のもとに引っ越しを考えている、長女のちなみ。
就活中で子連れのゆかりと再婚した、良多。
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