ショー・ミー・ラヴ
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
自分の心の痛みには敏感で、他人の心の痛みには鈍感。
他人を簡単に傷つけ、自分は簡単に傷ついてしまう。
だからこそ、青春は痛い。心の痛みに満ちている。
しかし、同じ痛みを感じる相手にめぐり合った時、
他人からの干渉に耐えることが出来る様になり、
それまでの冴えない生活は一変して、輝きを取り戻すことが出来るのだろう。
お互いを深くは理解していないのかもしれない。
しかし、同じように悩み傷ついているということを知った少女二人。
青春の痛み、しかし、その痛みに絶えうる絆を得た少女たちを描いた映画。
閉塞感が漂うアモールというスウェーデンの小さな街。
そこは、他人の噂、ゴシップには敏感なのに、
流行には後れている田舎の街。
小さな街故に、刺激的なことも少なく、
欲求と衝動をもてあます若者達。
彼らは適当に、そんな街に馴染んで暮らしている。
しかし、そんな街に馴染めない人もいる。
友だちが居ない、そして作ろうとしないアグネス。
この街から出て行きたいと考えているエリン。
- [2009/11/19 21:59]
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ニライカナイからの手紙
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
母親からの愛情。
隣人からの愛情。
友人たちからの愛情。
そんな愛情を支えに、夢に向けて生きる少女。
様々な愛情に囲まれて、
夢に向けて自立していった少女を描いた映画。
映画としては欠点が沢山あるように感じられはしたが、
蒼井優さんの透明感溢れる魅力が詰まった映画。
風希は、7歳の時から母親と別れて暮らす少女。
毎年誕生日に届けられる母親からの手紙や、
一緒に暮らすおじいさん、そして島の人々。
そんな人々の愛情に囲まれて、そんな愛情に育てられた女の子。
- [2009/11/12 20:35]
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夜を賭けて
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
過激に食べ、飲み、ぶつかり合い、喧嘩するアパッチ村の人々。
勢いに任せるがごとく、戦後の荒涼たる世界を生き抜く彼ら。
未来に対する思慮、保身、将来計画などは微塵も感じられない。
気のみ気のままに生きているように見える彼ら。
それは彼らの人柄や、彼らの出身のお国柄故だけではないのだろう。
祖国に見捨てられ日本では差別を受け、無視され続ける人々。
未来に対する希望が無いからこそ、
今という時を強欲に生きたいと考えているのだろう。
そんな情熱に溢れる映画。
そして、彼らに言わせれば10万人に一人くらいは、
彼らを理解できる日本人がいるそうだ。
しかし、個人と個人では、それが容易くとも、
属する世界が違えば、難しいのだろう。
わだかまりを捨て、お互いを理解し尊敬すること。
その難しさ、尊さをも描いた映画。
国有地から鉄くずを盗んでは売却し、その日の糧としているアパッチ村の人々。
将来においては儲けた金で事業を起こし、
安定した生活をしたいと考えている人間もいるようではあるが、
しかし、大半の人間は、将来の事も考えずに、
今宵の享楽に使ってしまっている様だ。
鉄くずを盗むことは、明らかに犯罪である。
しかし、それを労働と考えている彼ら。
差別され、就職もままならない彼らにとっては、
鉄くずを盗むことは、生き抜くための労働なのだろう。
しかし、警察にとっては彼らの状況など、
知ったことではない。盗むは盗みなのだ。
それを取り締まる警察官たち。
それでも鉄くずを盗むアパッチ村の人々。
お互いを理解しないまま、そこから悲劇は大きくなり、
双方に大きな犠牲を強いる結果となる。
そしてお互いへの憎しみが大きく広がってゆく。
- [2009/11/12 20:28]
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南極料理人
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
南極の厚い氷に閉じ込められた男、八人。
そこで味わう特異な環境故の不自由。
そんな不自由な中に身を置くと見えてくる事。
普段、何気なく味わっている自由の快適さ。その有り難み。
日常生活の中にあった大切な事、大切な人々。
不自由さに適応し見つけた、自分なりの楽しみ。自分という人間。
そして、かけがえのない仲間。
近すぎると見えないことがある。
ちょっと、距離を置いてみると見えてくることもある。
不自由さの中で面白可笑しく暮らした八人の男たち。
そんな中で彼らが見つけたこと。
そんな発見を描いた映画。
何もない場所で暮らす南極越冬隊員たち。
ほどほどに不自由で、ほどほどに自由。
しかし、日常から比べれば大きな制約が課せられた生活。
水が自由に使えない。
ラーメンが自由に食べられない。
パチンコにだって行けない。
電話も自由にかけられない。
恋人にも自由に会えない。渋谷もない。
しかし、
誰にもガミガミ言われない。うるさく指示もされない。
自分のペースで生活出来る。
食事も時間通りに出てくる。好きな酒を飲むことができる。
有り余った時間は、何に使うかは個人の勝手。
けれど、大きく制約された生活。
そんな生活の中で新しい自分を見つける人もいる。
- [2009/11/05 21:59]
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TOKYO NOIR トウキョーノワール
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
何気なく斜め見していた映画ですが、思いの外に心に残った映画。
さまざまな価値観、さまざまな想い。そんな中で揺れ動く心。
自らが安心できる場所を求めて、さ迷う四人の女性。
しかし、彼女たちは、何が自らの安らぎとなるのか知らない。
捕まえたとしても、それが本当に求めていたものなのか、
判断がつかない。だから、不安になる、さ迷い続ける。
それでも、生きてゆく。
東京の夜を、あてどもなくさ迷う四人の女性を描いた映画。
そして脇を固める男優陣の存在感も見事な映画。
誕生日に父親に捨てられた真理は、人生に悲観的な女性。
誕生日には悪いことが起こると思い込み、
自らの幸せに、とても消極的な女性だ。
父親に捨てられたというのは、やはり受け入れがたい事実。
だからこそ、受け入れる為には、別な仮面が必要だったのだろう。
別な仮面を着け、見知らぬ男に抱かれ、
しかし見知らぬ男達の中に父親を求める真理。
- [2009/11/05 21:56]
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