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2012.07.26.Thu / 14:37 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






前作までの設定を一旦リセットし、
原点回帰を目指したかのような映画。
ジャックの大活躍は確かに面白く、
そういう意味で部分的には一作目の面白さが戻ってきた。
けれど、何かが物足りない。
少し残念な映画。




幸か不幸か、
オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイが降板した結果、
今までの複雑で奇妙だったしがらみからも開放され、リセット状態。
何をしてくれるのか期待半分不安半分。
けれどというか、やはりというか、
製作者サイドが目指したのは原点回帰のような印象。
ギブスを裁判所から救うくだりとか、
教皇の目の前から逃げ出し(しかも、しっかりシュークリームも頂き)、
馬車を上手に利用して逃げ出すシーンは、確かに面白いし、見ていて楽しい。
ペネロペ・クルス演じるアンジェリカと出会い、
兵士たちから逃げ出すパートも、そこそこに面白い。
今回から登場した、アンジェリカ。
ジャックの昔の恋人で、父親に黒ひげを持つ女航海士。
彼女の目的は、父親の命を救うこと。のように見えて、
実は違うことが目的、という雰囲気を醸し出している。
けれど、本当に父親の命が目的であった、という展開は残念。
そんな純情な女性であるのなら、ペネロペ・クルスが演じる意味が無い、
と思うのは私だけか?


生命の泉を目指す黒ひげ、バルボッサ、そして、スペイン軍。
この三つ巴の乱戦も、なんかあっけなく終わってしまう。
そして、生命の泉に関連した三人、宣教師に人魚、黒ひげの印象が
とても薄いのも残念。
なぜ、人魚が、折角の涙を無駄にしないで、って聖杯を渡したのか?別な目的があったとか?
果たして宣教師はどうなったのか?
次作で、黒ひげが蘇ってくるなんて展開はありなのか?


最後にブラックパール号を取り戻すことができたジャック。
彼の目的は、最初から、それのみ。
一見不真面目でオチャラけている様に見えても、
ぬけめなく最後には見事に目的を達成した。
けれど、

「過去に出会ったうちで最高の海賊」

「男にとって大切なことは一つ。
 自分にとって、なにができるか、できないか。
 その認識を正しく受け入れられるかどうか?」

「人生には勝負をしなければならないタイミングがある。
 ここぞという瞬間が、、
 それをじっと待つことだ。」

これらは、一作目で使った名セリフ。
どうも、まだ、この域に戻りきれていない印象を持ってしまう。
たぶん、ジャックのかっこよさが足りなかったのではないのだろうか?
少し物足りない、残念な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1007 / タイトル は行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
この映画に対する印象は、ほぼ同じです!
原点回帰の作品でそれは良かったと思ったんですが、
少々物足りないとも感じました。
ペネロペも黒ひげもアクが弱くて印象が薄いんですよね~(^^;

ジャック自身は面白くて、テーマ曲の力にも乗せられて
それなりに楽しむ事は出来たんですけどね(^▽^;)
バルボッサとの友情などは微笑ましく感じました。

これまで3作品でいろいろ出尽くしちゃったし、
どうしても期待も大きくなっちゃって、
余計に物足りなく感じたのかもしれませんね。

2012.07.28.Sat / 17:15 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

私も一作目が一番面白かったです。
適役、味方役のそれぞれにキャラが立っていて、
ラストに、ウィルがジャックを救い出す辺りなんかは、
いろんな意味で、とても面白かったです。

そして、一つ一つの台詞も、とても粋でした。
コミカルさも重要かもしれませんし、
アクションも必要でしょう。
けれど、そんな粋な台詞の数々をもう一度聞きたいし、
生き方が違う男同士の友情(?)と理解も見てみたいです。

それじゃ、また。

2012.07.30.Mon / 21:36 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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3Dで観る必要無いです。 海賊冒険物語で大ヒットした1作目。 その人気に便乗して2作目で型破りに弾ける。 3作目は広げ過ぎ、詰め込み過ぎ。 この4作目は1作目を彷彿とさせる原点回帰の作品でした。 ...
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