クロニコープ社の指示により、
イーサンには内密で、イーサンを守り続けてきた男、ジュード。
イーサンを守るべく、ジュードも未来へと旅立つ。
徐々に明かされる真相。
治療薬はない。
妻を助ける方法も存在しない。
家族を失ってしまったクロニコープ社のCEOは、
人類に憎しみにも似た絶望感を抱いている。
人類は一度滅んでしまったほうが良い。
そして選ばれた人間だけが再生された地球で新しくやり直す。
そうしなければ、少ない資源を殺してまでも奪い合い、
自らを滅ぼすようなことが繰り返されるだけ。
家族とも呼べる存在か、それとも崇高な任務か。
計画を止めようとするイーサンを前に苦悩するジュード。
計画の為にはイーサンを殺さなければならない。
そして、このままいけば俺はイーサンを殺してしまうのだろう。
しかし、いつしかイーサンのことを本当の家族のように思ってきた。
計画よりも、愛情を選んだジュード。
妻に必ず帰ると約束した。
しかし計画を阻止し、植物を送らなければ、妻は死ぬ。
そして植物を送れば自分は帰れることができなくなる。
父親は自分を見捨てたわけではなかった。
二度と会うことはできなかったが、
本当に自分の事を愛してくれていた。
それが今ならばわかる。
愛する妻の為に別離を選んだイーサン。
異なる選択の狭間で揺れ動いた男たち。
その葛藤が心に残る映画。
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