しかし、海賊討伐の使命達成は前途多難。
陸上警察との反目。
討伐出発前に焼かれてしまう海上警察の艦艇。
敵に内通する高級クラブのオーナー。
ついに陸上警察に統合されてしまう海上警察。
高級クラブに匿われていた指名手配の犯人。
それを内偵するドラゴンたち。
しかし権力をかさに内偵を拒むオーナー。
首を覚悟で犯人を追い詰めるドラゴン。
この時、陸上警察の隊長であるジャガーは、
ドラゴンの正義感を理解したのだろう。
それ以降は反目を抑え、互いに協力するようになってゆく。
警察に収められるはずの銃を横取りしようとするフェイ。
騙されて、それに協力してしまったドラゴン。
銃が悪用されれば罪なき人々が犠牲となる。
寸でのところで阻止し、逆に終われる立場となってしまったドラゴンとフェイ。
自転車での逃走では、サドルが取れた自転車に飛び乗り、棒が尻に刺さるシーンがある。
映画的には全く不要なシーンなのだけれど、サービス精神が十二分に感じられる。
そしてジャッキー・チェンとサモ・ハン・キンポーの息の合った格闘シーンが素晴らしくも美しい。
イギリスの要人が捕らえられ交渉をしようとする警察の上層部。
しかし、そのお金は人々の善意で集められたもの。
海賊を退治し平和を求める人々の願いが込められたお金。
諦めなければ方法はあるはずだ。
ドラゴンの熱意が認められ復活する海上警察。
左遷させられた上官に、復活の報告をするドラゴン。
熱くも嬉しくさせられる名シーン。
ラスボスとも言える最強最悪な盗賊の首領。
四人で協力してしなければ、とても倒せそうにない。
そんな強さが伝わってくる。
ただ、手りゅう弾で爆死させるのはちょっとやりすぎ感を感じてしてしまった。
なんの義理も無いのにドラゴンの危機に戻ってくるフェイが嬉しい。
そして、海賊の船が爆破され、失望の為に情けない顔をするフェイの顔が可笑しい。
盗賊の首領を退治して帰路につくドラゴンたち。
ここでもコミカルなシーンを忘れない。
まるで尻尾にまでアンコが詰まった、たい焼きのよう。
まさに観客を楽しませようとする心意気が十二分に伝わってくる映画。
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