ホリデイ
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
恋愛に対して、ともに問題を抱えている二人の女性。
新しい環境、新しい出会い、そして、新しいパートナー。
それらが、彼女たちに幸せをもたらしてゆく。
よく練られた伏線。すばらしい雰囲気を持つロケーション。
そして、4人の主演陣の個性溢れる演技。
そんなすべてに魅せられる映画。
恋愛に対して、
ともに問題を抱えている二人の女性、アマンダとアイリス。
彼に浮気をされたアマンダ。
けれど、ずいぶんと前から二人の関係はうまくいっていない。
それは、アマンダが忙しすぎてセックスレスであるから。
しかし、セックスレスの原因は忙しいから、だけではないのだろう。
本当は、彼に「君のセックスはヘタクソだ。」
と言われてしまったことが、原因ではないのだろうか?
過去に父と母の離婚を経験して、悲観主義者になってしまったアマンダは、
彼にそれを打ち明けられず、心の傷として抱えていたのだろう。
彼に二股を掛けられているアイリス。
二股というよりは、便利な女性として利用されているに過ぎない。
自らが愚かであることを知りつつも、それに逆らえないでいるアイリス。
多分、物分りがよく自分の都合よりは他人を優先させてしまう、
「自分の人生の主人公を演じていない」女性なのだろう。
- [2008/06/13 07:56]
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人のセックスを笑うな
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
自由奔放に振る舞う人妻。
その人妻に翻弄される大学生三人。
諦めようとして、諦めたように見えて、諦めきれない。
おかしくも滑稽な三人の恋愛模様。
しかし、それを笑ってはならない。
当人たちは必死なのだから。
と、思いきや、この映画は最後には、別な角度で三人を笑っている。
人妻に翻弄された三人の滑稽で必死な恋愛模様を描いた映画。
みるめ、えんちゃん、堂本は大学の同級生。
三人の織りなす三角関係は、多分、
ユリが現れなければ、
卒業まで、曖昧なまま、何事も起こらず、
相手の気持にも気づかず、続いていたのだろう。
そして、それがある意味、
彼らの限界であり、優等生的な恋愛感なのだろう。
そこに現れた人妻、ユリ。
自由翻弄に振る舞い、
欲しいと思った者には、後先考えず手を出す女性。
- [2008/05/22 22:33]
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ヒトラーの贋札
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
眼の前の命を救うべきか。
それとも、もっと大きなものに命を掛け、仲間にも犠牲を強いるのか。
それは究極の選択。
戦争に勝てたのは、
命がけでサボタージュを行なった人々のおかげかもしれない。
しかし、眼の前の命が助かったのは彼のおかげなのだろう。
究極の選択に迷い、助けたいと願ったいくつかの命は失われたが、
それでも数多くの仲間の命を助けた男。
しかし、心に大きな虚しさと直せない痛みを抱えてしまった男の映画。
絵を描くよりは偽札を作るサリー。
何故なら、そちらほうが金が儲かるから。
自分以外は、誰であろうとすべて他人。
サリーは、そんな利己的で醒めた考えを持つ男。
ユダヤ人は仲間なんかではない。
そう思い、自分だけは別だと考えていた。
しかし、他のユダヤ人同様、強制収容場に連行され、
皆と同じように命の危険にさらされる。
- [2008/04/10 22:26]
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ペネロピ
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
外見が他人と違えども、それは自分の一部。
例え、それが他の人から受け継いだ呪いだとしても。
今の自分は本当の自分ではない、そう言って、
母親も、そして自分さえも否定していた自分自身。
しかし、実は自分に呪いを掛けていたのは自分。
自分の可能性を否定し、
未来をあきらめていたのは自分自身なのだろう。
だから、豚の鼻なんて問題じゃない。
自分で自分自身を認めれば、自分が望んだ未来は開かれてゆく。
自分で自分自身の未来を捕まえた女性の映画。
先祖が受けた呪いのために、豚の鼻を持つ女性、ペネロピ。
母親により世間から隔離して暮らしてきました。
母親がセッティングした見合いにも、
最初からあきらめ、自分から捨てさる毎日。
- [2008/04/03 23:32]
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秒速5センチメートル
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
予想外の出来事に、ただ、うろたえ、
ただ、時を耐えて待つしかできなかった少年時代。
大切な人を守る事もできず、
ただ、戸惑うしか術を知らなかった、あの頃。
強くなりたい。
小さな地球を飛び出し、無限のかなたを目指す為、
心細さに一人耐えている、あの宇宙ロケットのように。
しかし、いつしか、守りたいと思っていた人は自分の元から去り、
強く成りたいと思う気持は空回りして、失なわれてゆく。
何故強く成りたいと欲したのか。
少年が思い描いている世界と現実との大きな隔たり。
世界は自分が思う以上に大きくて、
彼女は自分の支え無しでも生きている。
むしろ、思い込みを捨てて、
世界をありのままに受け入れ、
一人の女性を対等な人間として付き合う時期に、
青年はさしかかってきたのだろう。
届かない想いに挫折した切なさを描いた映画。
そして細部まで描きこまれた画面が美しい映画。
- [2008/03/28 17:32]
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