松ヶ根乱射事件 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




最低だと思い、軽蔑してきた父親。
しかし、そんな、最低だと思っていた父親が、
実は最低な奴などではなく、
最低な存在は自分自信であった。
それを最低だと思っていた父親に指摘された時の衝撃。
そんな衝撃が男のバランスを狂わせてゆく。
意識ぜず、自らにも隠してきた自分の汚さを、
意識させられた時の拒否反応。
遂には心のバランスを失い、暴走してしまう男。
しかし、暴走しているはずなのに、どこか生真面目。
男は、暴走していてもなお、自分の汚さを隠そうとしているのか。
そんな男をドライに描いた、とても乾いた映画。


真面目な奴と最低な奴。
真面目な奴とは、世間の常識に従って生きている人間のことなのだろう。
最低な奴とは、自分が見たい現実のみに従って生きる人間のことだ。
そいつは、自分に不都合なことは無視し、
現実を自分の都合のよいように理解し、
他人を無視して、後先のことも考えず、欲しい物に手をつけてしまう。
バレることを無視して、事故を起こしても逃げ出す。
祖父や会社のお金に手をつける。
弱みを握り、人を脅し、空家に居座る。
盗品である金を換金しようとする。

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マッチポイント 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




前半は成りあがった男の物語。
裕福な上流階級の生活を得るため、
謀らずも上流階級の嗜好に自らを染め、
しかし、上流階級とは真逆な女性に溺れていった男の物語。
後半は逆に手にいれた上流階級の生活を守る為に、
自分が溺れた女性を身勝手な方法で切り捨てた男の物語。
切り捨てる為に犯してしまった犯罪。
しかし、それは、ギリギリのところでバレずにすんだ。
果たして、彼には幸運な事なのか、不幸な事なのか。
欲望の果てに自らを失ってしまった男を描いた映画。


大富豪の令嬢と知り合った、元テニスプレーヤー、クリス。
財産と地位目当てなのか、それとも、単なる成り行きなのか?
しかし、クロエとの婚約にまでこぎつけることができたクリス。

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迷子の警察音楽隊 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




迷子になってしまった警察音楽隊。
最低限の会話しか通じない夜。
交わることがないはずだった人々が交わった時、
様々な感情が交差する。

皆が寂しさを抱えている。
しかし、他人とどうやって、話をしたらいいのかわからない。
とても不器用な彼ら。
しかし、最後には何かを共有できた。
それは非日常的な夜がもたらしたプレゼント。
迷子になって人生の迷路から抜け出せた気がした。
そんな夜を描いた映画。


見る前は、もっと、ユーモアあふれ躍動感がある映画を
想像していたものの、映画はとても淡々と進む。
人の持つ寂しさと孤独を描いた、
渋くて味わい深い映画となっている。

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Martian Child 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




人は明日なにが起こるかを、知らない。
しかし、大きな不安もなく明日を迎えることができる。
それは、無条件に自分を包んでくれている愛があることを、
知っているからだろう。
昨日まで自分を愛していてくれた人が、
変わらず今日も自分を愛していてくれる。
だから、きっと、明日も自分を愛してくれるだろう。
そう、想像して、人は大きな不安もなく明日を迎えることができる。
しかし、そんな愛が突然喪失してしまったのなら、、、、
人は、孤独と不安にさいなまれ、明日の生き方に迷ってしまうのだろう。
一度は、そんな愛を失ってしまった男と少年。
しかし、大きな安心感と幸福を再び手に入れることができました。
そんな、男と少年の交流を描いた映画。


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マリー・アントワネット 

「ネタバレ」あり。ご注意願います。




アントワネットの生涯を描いた映画いうより、
一人の少女が背負わされた重責と疎外感から、
自己を喪失し、しかし、取り戻してゆく過程を描いた映画。
そして、自らの本当の役割を自覚するには、
彼女は幼すぎ、時代は傾きすぎていた。
時代に翻弄された、幼すぎる少女を描いた映画。

疎外感や孤独感を上手に描いた、
ソフィア・コッポラ監督らしい映画といえば、それまでですが、
しかし、もう少し監督に冒険をして欲しかったとも思える映画。





「自分の幸せは祖国とフランスの幸せ。」
すべてを捨ててフランスに嫁いだアントワネット。
人に言われるままに、祖国のすべてを捨てて、
人に言われるままに、フランスの全てを受け入れざるを得ませんでした。
しかし、それは自己を自ら捨て去ること。

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