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タイトル や行 の記事一覧
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  夜明け  
2023.05.11.Thu / 11:43 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






この映画を未見の人は、映画を見てから下記を読んでください。
ネタバレ満載なので。
お願いします。


偶然にも出会ってしまった青年と初老の男。

新しい人生を始めようとする訳アリの青年。
それには初老の男の情に頼るしかない。
しかし、徐々にその立場が逆転してゆく。
青年の存在は初老の男に欠くべからずものとなってゆく。

初老の男は、
最初は過去の失敗を償おうとしていたのだろう。
しかし、やっていることは同じこと。

青年は、
新しい人生を始めたつもりだった。
しかし、今までと何も変わらない。
求めていたものが手に入ったわけでもない。

この映画で描かれていた、有難いやさしさ、暖かな思いやり。
しかし、人間は、他人のことを思いやっているようで、
とても自己中心的な生き物なのかもしれない。
そんなことに寂しさを感じた映画。




故意ではない。
しかし憎しみで人の死を見過ごしてしまった青年、光。
実の息子と仲たがいしたまま、死別してしまった初老の男、涌井。
光の自殺を助け、ともに暮らすことになった二人。
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  ユリョン  
2023.03.16.Thu / 22:43 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






一体彼らは何を目指して行動を起こしたのか?

自らの存在意義を誇示するため。
日本に復讐をするため。
裏切られた祖国を返り討ちにするため。
自らが生き残るため。

恐らくはもっと良い方法があったのではないか?


存在を消され、
存在しないはずの潜水艦に押し込まれ、
外界との接触を断たれ、
精神的に病んでしまった結果なのか?

凄まじい緊迫感。
されど、彼らの行為にはついてはいけない。

無理矢理感を強く感じてしまった映画。




艦長の愚行を阻止するために射殺してしまった。
それは許されるべきことのようにも思えたが、
なぜか死刑宣告を受けてしまう男、イ・チャンソク。
海軍のエリートで父親も海軍軍人であった男。
▽Open more.
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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  夜を走る  
2022.09.08.Thu / 20:16 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人生を変えたい。
図らずも事件を起こし、
人生を変えざるを得なかった二人の男たち。

それまでの人生には、
何も価値がないと思っていた。
何かをしているようで何もしていない。
そう感じていた。

自分は何も変わってはいない。
しかし人生が変わったことで、
見える景色が変わってゆく。そして、
自分が本当に欲していたものが見えてくる。
しかし、もうすでに手遅れ。
人生が変わる前に、それに気づき、
対処していれば、
手遅れには、ならなかったのかもしれない。
たとえ人生が変わったとしても。

それでも、
これからの人生を生きてゆかなければならない。
そんな二人の男が、
とても切なく感じられた映画。




スクラップ工場で働く二人の男。
気弱で何事も断れない、足立。
要領よく世の中を渡り歩く、谷口。
とても対照的な二人。

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  やがて海へと届く  
2022.07.14.Thu / 19:33 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人は他人に自分の本当の姿を隠して生きている。
だから見えている相手の姿が、
その人の総てとは限らない。

本当の姿を隠さずに接することができる相手。
それはとても貴重で得難い存在。
そんな相手と生きていければ、
どんなにか人生は楽しいだろう。
しかし、それはとても難しく、
長くは続かない。

突然失ってしまった友人。
彼女の総てを知っていたと思っていた。
けれど、それは違っていたのだろう。
そして、知らないことがあるという現実が、
心の中にある彼女の存在を曖昧なものに変えてゆく。

自分の想いを言葉にする。
海に還っていった彼女に話しかける。
それが、何時かは届くであろうことを信じて。
そうすることで、
自分の中の彼女は明確な存在となってゆく
それは自分が観た幻影なのかもしれないが。


失った者と共に生きてゆく。
捕らわれるのではなく、
捨て去るわけでもない。
その困難さと幸福さ。
時間は掛かるかもしれないが、
そんな境地になれたら、
どんなにか幸せな気持ちになれるのだろう。
そんなことを感じた映画。



原作の持ち味と中川監督の世界観、そして東北大震災。
鑑賞直後は、それらが混在としていて、
上手くまとまり切れていないように感じた。
しかし、見終わった後に尾を引く。
また、あの世界に浸りたいと感じてしまう。
お気に入りの中川監督が、より好きになっていく。
そんな不思議な映画。




真奈と、すみれ。
偶然大学で出会い親友となった二人。
二人が親友になれたのは、
安心して時間を共に過ごせるという存在であることを、
互いに認め合ったからであろう。
相手に何かを強制されるわけではない。
ありのままの自分で過ごすことができる幸せ。
しかし、そんな関係も長くは続かなかった。
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  酔いどれ詩人になるまえに  
2022.07.14.Thu / 19:25 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






首になると分かっているのに、
勤務中に酒を飲み続ける男。
案の上、何度も勤め先を首になる。

しかし、
社会不適合者を描いた映画の様に見えて、
実は社会を否定していたのは彼自身。
彼が社会から与えられる仕事を拒否していたのだ。
そして、その姿勢はぶれることなく、
最後まで貫かれる。


生活の為には金が必要だ。
綺麗な身なりを整えるのにも金が必要だ。
けれど働いてみても馴染めなければ、
首になる行為を行う。
それは自身を保つために。
そして自身の作品を完成させるために。

最後まで自身を貫いた男が、
鮮やかに感じられた映画。



作家を目指すチナスキー。
どんな境遇にあっても書き続け投稿し続ける男。
▽Open more.
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