遠い空の向こうに  
2001.12.31.Mon / 21:21 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

10月の空
すべてが黄金に輝く収穫の季節
その空を目指してロケットが飛ぶ
少年達の夢と可能性を乗せて
町の人の善意と希望を乗せて
父と子の不器用な友情を乗せて

ああなりたい
ああなって欲しい
さまざまな想いが詰まった映画


映画の原題は「October Sky」。
オリジナルの小説の原題は「Rocket Boys」
少年たちが、試行錯誤しながらも、彼らのロケットを打ち上げる話。
私が一番感動した点は「父と息子」の側面でした。
October Sky は、原題の Rocket Boysのアナグラムだそうですが、 自分にとっては、別な意味で象徴的でした。

10月の空は二つの側面を併せ持つ、微妙な時期。
なにもかもが黄金に輝く収穫の時期。
少年たちは、ロケットの打ち上げを成功させます。
私たちは、その成功が大いなる未来への出発点であることを知っています。
しかし、10月の空は散りゆく季節。冬へと誘う季節。
映画中でもそうであったように、私たちは、炭鉱夫である父親の、今後のさらなる苦難をも合わせて知っています。
そのような男たちが、互いの生き方を認められず、反発しあう、、
父親というのは、なんとも不器用で、心配性。
きっと新しい生き方に挑戦する息子にエールを送りたいのに、
未知に挑む息子を心配するあまり、自分と同じ道、安全で 自分が庇護できる道を歩ませたいのでしょう。
永遠なものは存在しないことは知っているはずなのに、炭鉱が永遠にあることを疑おうとしません、
いや、疑ったら最後、自分の存在までをも否定されてしまう、、、

最後の打ち上げシーンでは、それまでのひ弱な主人公が、なんともたくましく目に映ります。
一つのことを達成した男がそこにはいる、、、
「なんで、自分を理解してくれないんだ。」といったお互いのギスギスした態度が消えて、
それまでのこだわりが「10月の空」に溶けて和解していきます。
なんとも感動的なシーンでした。


彼らの隣人、先生も彼らの可能性を否定せず、彼らの考えを尊重し、暖かく見守ります。
そこには、「強制される教育」「与えられる教育」「答えがすでに存在している教育」ではなく
「自分で考え、体験し、何かをつかむ教育」があります。
見ていて、わくわくさせられるのは、彼らが自分で考えて、実行し、たくさんの失敗と挫折を受入れ、
最後には成功するという至極当然の過程が、あまりに、身の回りに少なく、また、
成功したときの感動の大きさを自分が知っているからに違いないからでしょう。
自分の子供たちにも味合わせてあげたい、感動です。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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