第三の男  
2001.12.31.Mon / 17:55 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

女には理解されない
男の生き方がある

男には理解できない
女の生き方がある


すでに、この映画は古典に分類される映画かも知れませんが、
名画は時代を超えて名画である。
そんなことを証明している映画だと思います。

白黒映画ならではの光と影の使い方が絶妙です。
特に、オーソン・ウェルズの登場シーンは、一見の価値があります。
そして、無駄の無い画面構成とストーリー展開。
掴みである、「第三の男」の絶妙さ。
観覧車の上で交わされる会話。
ハリーが扉を開けるタイミングには、ドキッとさせられます。
何にでも首を突っ込み、自ら状況を悪化させてしまうマーチン。
女にも惚れやすく、どちらかといえば、「青臭い」印象を与えます。
しかし、彼は最後には友人を射殺することで、
逃げることなく、自らの選択のけじめをつけます。
「自分が不用意に首を突っ込まなければ、
 こんな選択を強いられることは無かったかもしれない。」
多分、そんな後悔の想いを胸に、、、

ハリーとの最後のやり取りが印象的でした。
ハリーの最後の笑いには、
「俺達、親友だよな。助けてくれよ。」
そんな思いがあったのかもしれません。
ハリーの「助けてくれ」は、きっと「見逃してくれ」とか、
「いっしょに逃げよう」といった願いだったと思います。
しかし、マーチンの救いは別なものでした。
これも友情ゆえの選択だったのだと思います。
しかし、アンナには理解されません。
前後しますが、「バカ正直者」「友情を裏切る人間」
となじられてしまいます。

好きな相手が極悪人であることを知っても、
なお、ハリーを信じようするアンナ。
窮地のアンナを助けようともしないハリーを、
しかし、まだ、かばおうとするアンナの気持ちを、
マーチンには理解できなかったのでしょう。

そして訪れるラストシーン。
二人、ともに何も悪くは無い。
ただ、お互いの気持ちに正直に選択をしただけ。
しかし、すれ違ってゆく二人。

結局は、ハリーとアンナの関係に入り込むことができなかったマーチン。
この映画の題名は、「第三の男」です。
劇中では、事故現場にいないはずの男を指し示していましたが、
私には、マーチンのことを意味しているように思えてなりませんでした。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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