人生はビギナーズ  
2012.07.19.Thu / 14:07 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




始めてみなければ
失敗さえ出来ない


失敗したと感じていた両親の人生。
だから新しい関係に踏み出せないでいる。
それは、始める前から失敗を恐れ、
別れを予感してしまっていたから。

けれど、始めてみなければ、未来は誰にも分からない。

確かに両親の結婚は失敗だったのかもしれない。
けれど、それをやり直した父親。
父親の最後の挑戦は、それでも成功だったのだろう。

人生の失敗に怯えた男が、
父親に背を押され踏み出した新しい一歩。
上手くはいかない人生の辛さと、
それでも挑戦することの幸せを描いた映画。




人生を生きることは難しい。
何が正しくて何が間違っているのか、
それは容易にわからない。指標も無い。
全てを自分自身の責任で決めなければならない。


自身の人生を踏み出せないでいるオリヴァー。
安心と安定を求めすぎるあまり、何もできないでいる男。
オリヴァーの父親のハルは妻の死後に、
自身がゲイであることをカミングアウトする。
しかし、その前からオリヴァーは気づいていたのだろう。
オリヴァーの母親の人生があまり幸せではないことを。
自分との戯れに寂しさを紛らわしている母親からは、
後悔と孤独を強く感じたのだろう。

ゲイは病気だと考えられていた。
治療すれば治るものだと信じられていた。
だから、新しい人生に踏み出したオリヴァーの両親。
けれど、それは無残にも踏みにじられ、
彼らの新しい生活は哀しい最後を迎えてしまう。
しかし、この新しい人生は、オリヴァーの両親が選択した結果。
そして、選択した時は二人ともに至福だったのだ。
そこからは、人生の難しさと皮肉を強く感じさせる。


オリヴァーは友人のパーティーで不思議な美女、アナと出会う。
オリヴァーの中でアナの存在は徐々に大きくなっていく。
けれど常に不安が付きまとう。将来は悲惨な結果になるのではないという不安が。
一緒に同居を始めてみても、期待していたものとは何かが違う。
それはとても不思議な居心地の悪さ。予期していたものとはまったく違う違和感。
人生は予測や期待通りには進まない。
初めてのこと、初めての人、であれば、なおさらだ。
将来の不安に耐えかねて別居してしまう二人。


死後に違う人生を歩み始めた、オリヴァーの父親、ハル。
新しい出会い、新しい試み。
不安もあったかもしれない。新しい世界に危険も感じたことだろう。
けれど、父親は踏み出していった。
それまでの人生を取り戻すかのように。

父親自身の広告を見て、オリヴァーは父親の言葉を思い出したのだろう。
自身の広告をだせという、アドバイスを。
最後には、その言葉に従ったオリヴァー。
広告を出すというのは、自分のしたい事に素直に従い、それを相手に伝えること。
最後には、アナとともに暮らすことを決めたオリヴァー。
上手くはいかない人生の辛さと、
それでも挑戦することの幸せを描いた映画。


オリヴァーが連れていた犬がキュートで、とても、かわいい。
素朴で暖かな眼差しは、見ているととても癒される。
不思議な雰囲気を持ったワンコさんでした。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1004 / タイトル さ行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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