青空のゆくえ  
2012.08.23.Thu / 11:59 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






アメリカに転向することになった男子学生。
明日には彼が日本から居なくなる。
そんな非日常的な感覚で、
自分たちの想いに向き合うことになった少女たち。

彼女たちは、最初は、お互いを知らずにバラバラだった。
お互いを憎むような展開になるかもしれなかった。
けれど、彼の転校を機に仲良しになることができた彼女たち。
そして迎える、とても清々しいハッピーエンド。
それは、きっと彼の大きな優しさのおかげであり、
彼女たちの前向きな生き方故なのだろう。

時に後ろ向きになりそうだった。
けれど、前を向いて生きようとした彼ら。
太陽にまっすぐに向かって生きるような、
彼らの清々しさが印象的な映画。




アメリカに転校を決めた高橋君。
誰とでも気さくに話しかけ、わけ隔てなく人と付き合える、
とても爽やかな中学三年生。
人の気持ちが良く分かる、とても大人のようでいて、
しかし、実は女の子の気持ちにはとても鈍感な男の子。
祖父母が日本に残るということは、
多分、高橋君も日本に残ることは可能だったのだろう。
けれど、彼はアメリカ行きを決めた。
それはきっと、大好きなバスケットボールの為なのだろう。
夢に向かってまっすぐに生きる。それが彼の心情であり、
友との無言の誓いなのだろう。

「やり残したことは一つだけ。」
この意味深な発言は、友であった矢島君とのことかもしれない。
もしくはバスケットの大会で優勝を果たすことなのかもしれない。そして、
「好きな女子に告白もせず、バスケに打ち込んできた。」
この意味深な発言は、女子バスケ部にいる速見さんへの告白なのだろう。
速見さんの目の前で言ったことには、そんな意味があったのだろう。
けれど、これ以上の告白はできない。なぜなら大切な友人の片思いの相手だから。
しかし、この2つの意味深な発言が5人の女の子の気持ちを騒がせる。


委員長の亜里沙さんは、
学校の外で偶然、高橋君と一緒になり、高橋君を意識するようになった。
そんな単純なきっかけだったけど、転校という状況が手助けして、
亜里沙さんの気持ちは、どんどん大きくなってゆく。

それを複雑な思いで見つめる速見さん。
二人の男に好意を寄せられても、それには応えない。
きっと、速見さんが好きなのが、亜里沙さんだからなのだろう。
それとも、二人の男子の友情の為に身を引いたのかもしれない。

高橋君の幼馴染である春奈さん。
本当は高橋君のことが好きなのだろうが、
幼馴染故に自分の気持ちに素直になれない。
友達以上恋人未満の関係。
春菜さんにとっては、そんな状態が一番安心できるのかもしれない。

ぶっきらぼうな性格で友達も少ない貴子さん。
口は悪いが根は正直で優しい女の子。
帰国子女で周りから浮いていると感じていた尚子さん。
二人と、まともに話ができたのは、高橋君だけだった。
それは、誰もが敬遠したくなる雰囲気を二人がまとっていたから。
けれど、これからは違うのだろう。
高橋君のおかけで皆が二人のことを理解できた。
貴子さんと尚子さんもそれは同様だ。
夏休み明けに廊下で尚子さんに挨拶するバスケ部の面々。
このシーンが微笑ましい。


過去に何かしらの因縁があった、高橋君と矢島君。
二人は最後の最後まで顔を合わせなかった。
そして、最後まで矢島君は高橋君のことを許さなかったのだろう。
彼らは、お互いを認め、お互いを励みにする存在。
けれど、高橋君を許すのは、お互いが自分の夢を叶える、その日。
それまでは、お互いに妥協はしないのだろう。


青春映画を勝手に大別すると、
明るくて爽やかな映画か、暗くて重い映画に分かれると思う。
どちらが良いとか悪いとかは、好みの問題だが、
この映画は、暗い部分もあるものの、とても明るくて爽やかだ。
一歩間違えれば、修羅場を迎えてしまうようなストーリー。
けれど最後には皆が高橋君のことを楽しそうに話す。
それはとても清々しいハッピーエンド。
高橋君が遠い存在になってしまったためでもあろう。
けれど、高橋君の大きな優しさと彼女たちが前を向いて歩こうとしたことが、
一番大きいように感じる。

太陽にまっすぐに向かって生きるような、
彼らの清々しさがとても印象的な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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