TIME/タイム  
2012.09.27.Thu / 11:24 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






25歳以後の人生は、まさに時は金なり。
通貨が腕に表示された余命となってしまった近未来世界。
そんな面白そうな設定で、どのようなテーマを描くのか?

持つ者が持たざる者から搾取する非道を糾弾するのか?
目的が正しければ非合法な行いも正義なのか?
死ななければ人は幸せになれるのか?
貧富の差や社会のルールが、若者の未来の芽を摘み取ってしまう不公平さを描くのか?


魅力的な世界観なのに、けれど、この映画では、
無茶をしなければ人生は充実しない。
充実した瞬間を過ごせれば余命や将来、財産さえ気にならない。
そんなところに落ち着いてしまったような印象を持ってしまった。

期待したところとは若干ちがってしまい、
それが残念な映画。




25歳になれば年を取らなくなり、
しかし、代わりに余命が腕に表示され、
それが通貨となってしまう、近未来。
持つ者たちにとっては、まさにパラダイス。
しかし、持たざる者たちにとっては、明日の命すら分らない地獄。
父親譲りの正義感で謎の男を助けたウィル。
しかし、それにより思わぬ大金を手に入れる。

人々は本来ならば、もっと未来を生きられるはずだ。
けれど、社会のシステムによって命は搾取され、
一部の人間が永遠の命を手に入れるために、
多くの人々が犠牲となってゆく。

冒頭は、そんな雰囲気で話が進むので、
てっきりウィルが、
このシステムを破壊し黒幕を倒す結末になるのかと思っていた。

しかし、紆余曲折の末、シルビアとともに強盗を繰り返すウィル。
この辺りは、あの有名な映画を彷彿とさせる。


その時々を充実した思いで生きる。それが人生を生きるということ。
明日の保証など、本当は存在はしない。
今日が、もしかしたら自身の人生の最後の日なのかもしれない。
だから正しいと思ったことを実行に移す。なんの保証が、そこになくても。


このシステムの治安を25年守ってきた男、レイモンド。
だからこそ、ウィル逮捕に執念を燃やす。
それは自分の余命の計算をも忘れてしまうほどに、、、
充実した瞬間が過ごせれば、実は、
明日のことなど考えない。考える暇など存在しない。

最後には綱渡りのように自分たちの余命を伸ばしてゆくウィルたち。
まさに、それが生きるということなのだろう。

期待したところとは若干ちがってしまったが、
その瞬間瞬間を生きる人生の輝きが印象的な映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1027 / タイトル た行 /  comments(2)  /  trackbacks(2) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!

そうそう、全く同じです。
期待した所とは違った映画だったいうのが、
最初に思った感想です。
あの社会システムを崩壊してくれたら、
スカッとしたのに・・・(^▽^;)

充実した瞬間を生きるという事が、
「走る」と言う形で表わされていて、
それはそれで単純に楽しめました。

2012.09.29.Sat / 17:06 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

先入観なしで映画を見たいのですが、それはなかなかに難しく、
思っても見なかった結果を見せられると、
言ってるテーマも感じにくく、
頭でいろいろ考えないといけません。
この映画も、そんな感じでした。

凄く魅力的な世界観だったのに、
落ち着き先が、あれはちょっと残念でした。

ただ、「走る人」=「貧乏人」というのはちょっとショック。
私に当てはまってるかも、、、

それじゃ、また。

2012.09.29.Sat / 18:46 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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