2003.10.01.Wed / 22:19
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
命を賭けた願いが
影から歴史を支えている
その重さが心に響く映画
中国四千年の重みが感じられる映画です。
この映画に対しては、
評価は賛否両論わかれているようです。
多分、始皇帝がセリフでこの映画のテーマらしきことを
述べてしまっている点にも原因があるのかもしれません。
しかし、彼の言葉よりも、さらに奥深いところに、
この映画の哲学が隠されている気がしました。
無名の作り話と始皇帝の推理、そして最後に語られる真実から、
この映画は成り立ちます。
2つの話は映画の中では、架空の出来事とされてはいますが、
しかし、人の真実を描いた、まぎれもない実話であると思えました。
人の愚かさ、救いがたさ、
歴史にうもれ消えていった人々の思い、
憎しみ、怨み、憎悪、
しかし平和への渇望が、
心に響きます
英雄とは、自分の志のために、
あえて茨の道を歩む人のことなのでしょう。
そして、その志のために、
時としては、自らの命をかけて、
信じるに値する男に自分の志を託せる人のことなのでしょう。
また、自らの命の価値とその使い道を、
わきまえている人なのかもしれません。
命を賭けた無名の暗殺は
始皇帝の心に大きな花を咲かせ、成功します。
やがて来るであろう平和を確信し、
穏やかで満足げな顔で、しかし堂々と死への道を歩みました。
憎しみに捕われた飛雪も、武器を手放した残剣に最後には救われました。
しかし、
「人を殺さずして平和を勝ち取る」
「武器を持たずして、人の心に平和をもたらす」
その理想への道は、はるかに遠い。
二人の英雄の死が、そして、
始皇帝の非情なる不本意な決断が、それを物語ります。
しかし、それでも、いやそれだからこそ、
進まなければならない、茨の道を、、
多くの無名な人々の命を賭けた願いが、
影から歴史を支えている、
その重さが心に響く映画でした。
この映画は成り立ちます。
2つの話は映画の中では、架空の出来事とされてはいますが、
しかし、人の真実を描いた、まぎれもない実話であると思えました。
人の愚かさ、救いがたさ、
歴史にうもれ消えていった人々の思い、
憎しみ、怨み、憎悪、
しかし平和への渇望が、
心に響きます
英雄とは、自分の志のために、
あえて茨の道を歩む人のことなのでしょう。
そして、その志のために、
時としては、自らの命をかけて、
信じるに値する男に自分の志を託せる人のことなのでしょう。
また、自らの命の価値とその使い道を、
わきまえている人なのかもしれません。
命を賭けた無名の暗殺は
始皇帝の心に大きな花を咲かせ、成功します。
やがて来るであろう平和を確信し、
穏やかで満足げな顔で、しかし堂々と死への道を歩みました。
憎しみに捕われた飛雪も、武器を手放した残剣に最後には救われました。
しかし、
「人を殺さずして平和を勝ち取る」
「武器を持たずして、人の心に平和をもたらす」
その理想への道は、はるかに遠い。
二人の英雄の死が、そして、
始皇帝の非情なる不本意な決断が、それを物語ります。
しかし、それでも、いやそれだからこそ、
進まなければならない、茨の道を、、
多くの無名な人々の命を賭けた願いが、
影から歴史を支えている、
その重さが心に響く映画でした。