クライシス・オブ・アメリカ  
2013.03.21.Thu / 21:50 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






記憶とは違う悪夢。
洗脳による意志のコントロール。
民間企業によるアメリカの支配。
母親の息子に対する溺愛、それ故の悲劇。

様々な要素が詰まった映画。
それぞれが楽しめれば良かったのだが、
詰め込みすぎというよりは、
お互いがお互いを邪魔して、
それぞれの良さを消しあったように感じてしまった映画。
豪華俳優人が持ち味を生かして、
それぞれのシーンの雰囲気も良かっただけに、
とても残念な映画。




湾岸戦争から帰還したベン・マルコ。
彼が毎晩うなされる悪夢。
それは、記憶とは違った出来事を見てしまう夢。
果たして、その悪夢は何なのか?
しかし、名優メリル・ストリープの登場と
彼女の迫力あるスピーチで、
勘の悪い私にでも、ある程度の想像がついてしまう。
洗脳による意志のコントロール。
それは頭や肩にチップを埋め込むことで行われているらしい。
そのシーンは、グロテスクではあるが、
現実味が薄い夢の世界の出来事の様に描かれている。
本来であれば対象者にさえも秘密に行われた人格改造は、
とても恐ろしいことのはずである。
けれど、現実感が伴わない描き方が恐怖感を損なってしまっている。
だから、民間企業が国を乗っ取ることの恐ろしさも、
あまり感じられない。


息子を溺愛しすぎた母親。
それ故に自分自身を失っていったジョー。
ジョーは洗脳される前から、
すでに自分自身を失っていたのだろう。
そして、唯一とも呼べる自分自身の感情、初恋の想いすら、
洗脳と母親の愛情とによって失われてしまった。
しかし、それでも母親に優しいジョー。
一緒に死んだのは、きっと彼の優しさ故なのだろう。
母親が自分の総てを奪ったにもかかわらず、、、
そんな男の悲劇が印象的な映画。





* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1073 / タイトル か行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.