青空のルーレット  
2013.03.28.Thu / 21:58 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






大都会の青空の下。
夢を追い求める人々。
日々の暮らしの為に窓拭きのバイトをしているとはいえ、
いつか自分の夢を実現することを夢見ている彼ら。

叶わないかもしれない、届かないかもしれない。
けれど夢を見て、それを追い求めることは、
自身の人生を生きているということ。

出演している俳優の方々の新鮮さ。
特に貫地谷しほりさんは相変わらず素晴らしい。
時折映し出される青空を見上げる彼らの構図。
そして夢を見る人々を描くのに群像劇を用いたのは悪くは無い。
むしろ私にとっては好ましい映画ではある。
そしてラストは清々しい。
けれど、そのラストに持っていくまでの脚本に、
もの足りなさを感じてしまう。
非常に残念な映画。



プロのミュージシャンになりたい。
漫画家になりたい。
そして、小説家になりたい。

いつ、その夢が叶うか解らない。
けれど、夢を追いかけることこそ、
人生を生きるということ。
偶然知り合った、加奈子。
何の目的も無く東京に来て、
日々を無意味に過ごすことに苦しんでいる少女。
しかし、タツオとの出会いが、彼女の背を押す。
迷っていた夢への一歩を踏み出させる。


窮地に陥っていた先輩、萩原を、
自身のチャンスを捨ててまで助けたタツオと仲間たち。
そして清掃会社の人々。
萩原の人柄と彼が語った夢に対する想いに賛同したからであろう。


萩原を罠にかけたのは、清掃会社の専務、奥田。
昔は奥田も夢を見ていた。けれど、その夢を諦めてしまった男。
だからこそ、萩原に嫉妬し、
現実の厳しさを思い知らせようとしたのだろう。
しかし、その思惑は見事に外されてしまう。


けれど、、、、、
奥田の罠で窮地に陥った時の萩原の台詞。
「俺はつくづく自分が嫌になる。」
これでは、奥田が勝ったことになってしまう。
もし、仲間の協力が無ければ立ち直れなかっただろう。
そこが残念に感じられる。

そして、夢を見ない者は敗残者なのか?
奥田を嫌な奴に描くあまりに、そんなことまで感じてしまう。
夢を見続けることの難しさをも描かなければ、
夢を見続けることの素晴らしさは描ききれないと思う。
奥田を単なる悪役にしてしまったのは、
もったいないようにも感じられる。

さらに、自身の夢へのチャンスを捨てるという行為も、
それは確かに美しい行為であると感じられはするものの、
それまで映画で描いてきたこととのバランスが悪すぎるように感じられる。

良いところも沢山あり、私には嫌いにはなれないだけに、
非常に残念な映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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