2013.03.28.Thu / 22:01 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






夢の中で芽生えた恋心。
それが、夢の中であったとしても、
芽生えた恋心は現実のもの。
だから、追いかける。
それが、夢の中であろうとも、現実の世界であろうとも。
そして、相手が死んでいようとも、生きていようとも。

夢の中で出会った、まさに運命の人というべき女性。
その女性を追いかけようとする男。
それは彼が彼女と居て本当に幸せだったからであろう。
その幸せも、たとえ夢の中であったとしても現実なのだ。
そして、追いかけなければ、なにも始まらない。

恋しい人を真っ直ぐに追いかける。
その幸せな気持ちが心に残る映画。



事故で入院していたダニエル。
重度の火傷で入院していたルシンダ。
ともに意識不明の重病人。
しかし夢の中で不思議な出会いをする。
徐々に二人が親しくなってゆく過程が、
とても自然に描かれている。
そして、一緒にいるだけで幸せ。
その幸せは見ていてとても可愛くて微笑ましい。

ルシンダが抱えていた秘密。
しかし、その秘密でさえもダニエルには愛おしく感じられたのだろう。
ルシンダの痛々しい秘密さえ、癒してあげたいと感じるのは、
まさに恋心なのだろう。

しかし、時は止まらない。ついに別れの時がやってくる。
別れるくらいなら目覚めたくは無い。
そんなダニエルの悲痛な叫び。
けれど目覚めの時はやってくる。


この映画のラストはとても曖昧だ。
ルシンダは退院したのか、死んでしまったのか。
ダニエルは本当に目覚めたのか。まだ夢の中なのか。
映画自身も夢と現実の境を曖昧に描いているから、
どうとでも解釈は可能だ。

願望も含めて考えれば、
ダニエルは目覚め、イザベルは退院し、二人は結ばれる、
であろうか。
確かにイザベルの火傷は重度のものだから死んでしまってもおかしくは無い。
けれど、それはイザベルが夢の中で言ったことであり、
夢の中での彼女は自身の火傷の程度を知らないはずだ。
よって確かな情報とは思えない。
二人が夢の中でデートをしていたのは看護婦であるイザベラしか信じていない。
他の人には信じがたい話であるならば、目覚めたダニエルに、
ルシンダの存在を秘密にしておく嘘も必要ない。
なによりイザベラが死んだ人間を生きているかのごとく説明し、
ダニエルに無用な希望を抱かせる理由がわからない。
ただ、イザベラがルシンダを黙って退院させたこととか、
最後に病院の前でダニエルを見送ったジェフリーの登場とかは説明はつかない。


多分、この映画は意図的に、そのあたりを曖昧に創っているのだろう。
夢の中で芽生えた恋心。
それが、夢の中であったとしても、芽生えた恋心は現実のもの。
だから、追いかける。
それが、夢の中であろうとも、現実の世界であろうとも。
そして、相手が死んでいようとも、生きていようとも。
東京の渋谷に行くとは、彼がプロポーズをしたいということの意思表示。
追いかける行為自身が、とても幸せなこと。


過去の浮気で妻を素直には追いかけられなくなってしまった医師。
追いかけることの幸せは、彼との比較でも十分伝わってくる。

恋しい人を真っ直ぐに追いかける。
その幸せな気持ちが心に残る映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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