2013.04.25.Thu / 21:39 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






論理的には実現可能。
しかし現実的には不可能と思われる事。
多くの資金が必要だから。
難しいから。
相手に恋人が居て自分にも妻が居るから。
そして、馬鹿げてるから。

けれど、
難しいけどやるだけの価値がある。
馬鹿げている様で馬鹿なんかじゃない。

砂漠に鮭が住む河を創る。
素敵な女性と恋に落ちる。

挑まなければ叶う夢も叶わない。
もしかしたら、
夢は叶った時よりも挑んでいる時の方が幸せなのかもしれない。
不可能と思っていた事に挑み人生の喜びを見つけた男。
大人のファンタジー映画。


けれど
夢を実現することに対する犠牲。
周りの無理解や、彼らの夢を政治的に利用しようとする者。
そんな夢の暗い側面も気になった映画。




釣りが大好きな水産学者、ジョーンズ博士。
論理的で合理的、とても真面目で、
けれど、どことなく不器用。
だからだろうか。夫婦仲も上手くいっていない。
砂漠に鮭を移殖する。
そのプロジェクトに無理に参加させられたジョーンズ博士。
現実的には不可能なプロジェクトと思っていた。
単なる富豪の道楽と感じていた。
しかし、資産管理コンサルタント、ハリオットと、
発注者である大富豪と触れ合うことで、
その考えを次第に変えてゆく。
それと同時に今の自分の生活をも、、、

このプロジェクトにのめり込む前のジョーンズは、
惰性で生きていたように感じられる。
無理なことは無理、出来ないことは出来ない。
変わった事を愚かしいと思い、のめり込まない。
それは、夢も冒険もない、諦めに満ちた生活。

恋人に死なれたと思い失意の中にいたハリエットを訪ねるジョーンズ。
それはジョーンズがハリエットに魅かれ始めていたから。
以前のジョーンズならば、そんな冒険はしなかっただろう。

釣り人が辛抱強く釣り糸を垂れるのは、魚が釣れると信じているから。
そこに根拠や理屈はない。どちらかといえば勘と経験からだ。
同じようにジョーンズは養殖の鮭が遡上することを信じたのだろう。

しかし、夢が総て叶うとは限らない。
ハリエットの恋人は無事に帰還し、
大富豪の敵によって鮭は流されてしまう。
しかし、夢を見ることの素晴らしさに目覚めたジョーンズは、
最後には、ここに残ることを決める。
まずは、規模を小さくして始めようと一心不乱に説明する彼が生き生きと感じられる。
まさに夢を見る少年の輝きだ。
そして、ハリオットもパートナーとして残ることを決める。

挑まなければ叶う夢も叶わない。
もしかしたら、夢は叶った時よりも挑んでいる時の方が幸せなのかもしれない。
不可能と思っていた事に挑み人生の喜びを見つけた男。
大人のファンタジー映画。


けれど、、、

ただ、ハルストレム監督であったため、期待が大きすぎたのか、
少し残念なところもあった。

この映画には、ブラックユーモアが溢れている。
純粋に夢を見た、ジョーンズ博士と大富豪。
けれど、それを政治的に利用とするマクスウェル。
笑えるシーンではあるが、
ハルストレム監督の作品には似つかわしくないとも感じてしまった。

河を遡上する鮭。しかし、あまり感動的には見えない。
物語の素晴らしさに画面の美しさがついていってない、
という印象を持ってしまった。

最後に、犠牲になってしまった、命がけで戦場から帰還したロバート。
これも致し方なかったのだろうか。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1083 / タイトル さ行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
「けれど、、、」の前までは、
挑まなければ叶う夢も叶わない・・・と言う
素晴らしいテーマの良い作品だと感じたように受け取れますね。

原作が、もっとブラックユーモアに溢れた作風らしいので、
(私は読んでませんが)
マクスウェルは外す訳にいかなかったでしょうね。
なぜこのような原作をハルストレム監督が映画化したのか?
って所が疑問になってきますが・・・(^^;
しかも、原作ではロバートは戦死した事になっているのに、
わざわざ帰還させて辛い目に遭わせたのか、
それも理解し難いです。

2013.07.22.Mon / 17:37 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

ええーー、原作はブラックだったんですか!!
知りませんでした。
確かにブラックな原作をハルストレム監督が選んだのか、
気になりますね。
そして、、ええーーー。ロバート死んでいたんですか!!
知りませんでした。そしてビックリ。
いろいろ疑問は残りますが、
そのような原作であっても、
最後は爽やかさを感じる映画に仕上げたのは
ハルストレム監督の手腕なのかもしれませんね。

それじゃ、また、

2013.07.23.Tue / 22:06 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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ラッセ・ハルストレム監督とユアン・マクレガーに惹かれて鑑賞。 信じる心で不可能も可能に。 サラッと観て、ホンワカ出来る映画。 SALMON FISHING IN THE YEMEN 監督:ラッセ・ハルス
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