ブラックホーク・ダウン  
2003.10.11.Sat / 22:25 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

いったい、私たちはなにをすべきなのか、、、
まさに混沌という言葉がふさわしい映画です。

ことの始まりは、ブラックホークという戦闘ヘリの墜落です。
墜落によって生き残った二人の兵隊を救うため、
さらに、多くの兵が投入され、死の危険にさらされます。
兵士たちにとっても、見ている私たちにとっても、
誰が、どこで、何をしているのか、分かりずらい状況が続きます。
まさに、混沌とした状況が続くわけです。

あえて、人格を疑われることを承知して言いますが、
もし最初の墜落した兵士を見捨てれば、
被害は最低限にすみ、作戦も一時間で終わったのかもしれません。
しかし、見捨てるということを彼らはできませんでした。
混乱は混乱を生み、争いは争いを生み、
地獄の拡大には歯止めがつきませんでした。
それでは、アメリカ兵が派兵されなければよかったのでしょうか?
30万人のソマリア人が惨殺されているのを見捨てれば、
争いすら発生しなかったのかもしれません。
しかし、見捨てるということを彼らはできませんでした。
そして、少数の派兵は、大勢の兵士の派兵の呼び水に過ぎません。

このような連鎖地獄に対して、現場の指揮官たちは
成すすべもありません。
ただ、床に広がる血を拭くだけ。
しかし、拭いても拭いても血はなくなりません。

映画の中では、雲霞のごとく現れては、殺されていったソマリア人たち。
まさに、やられ役としてしか、描かれていません。
しかし、最後のテロップでは、
「死傷したソマリア人1000人以上、アメリカ人19人」
アメリカの悲惨さ以上にソマリアの民兵の方が悲惨なのです。

この連鎖地獄に対して、
派兵に賛成する者も、反対する者も、
有効な解決策を見出せていません。
そして、それは兵士たちも同様です。
「おまえたちは殺す権利はあっても、交渉する権利はないのか。」
彼らにとっての唯一の真実とは、
生き残るために戦うこと、そして、仲間のために戦うことだけ。

我々は、この地獄に対して解決策を見つけることができるのでしょうか?




この感想では、政治的駆け引きや利害関係については、
一切抜きで話を進めています。
しかし、多分、この映画はそのあたりをわざと省いたように感じました。
よって、私の感想もこれらのことを抜きで書かさせていただきました。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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