2013.05.23.Thu / 20:06 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






愛する人と永遠の時間を生きるのか。
限りある命を精一杯生きるのか。

物語は予定調和的ではあるが、
それでも脇を固める俳優陣が発する台詞に、
重みを感じる。

それ故に彼女がとった選択。
きっと恋人も彼女の想いを理解しただろう。

生きることとは。
そんなメッセージが重く心に響く映画。




泉の水を飲んだが故に永遠の命を手に入れたタック一家。
それは天から与えられた贈り物というよりも、
悪魔にかけられた呪い。

死ぬことは出来ない。
愛する者たちが成長し死んでゆくのを、
ただ、黙って見つめるしかない。
戦場という死地に赴いても、死ぬことは無い。
そんな人生を送れば、
命というものの価値がまったく分らなくなってしまう。
いや、逆に限りある命の尊さが理解できるのだろう。
それ故に、一家の長である父親の言葉には重みがある。
そして泉を人から隠し、
自らを世間から隔離するのは、
賢い選択なのだろう。



家族に家に閉じ込められて、
死んだように生きてきた女の子、ウィニー。
新しい生き方を求めるように、森を一人さ迷い、
偶然にもタック一家の秘密を知ってしまう。

ウィニーには恋人とともに永遠を生きる選択もあっただろう。
しかし、限りある命を選択したウィニー。
タック一家の父親の言葉もあったからだろう。
自分の事など、まったく理解していないと思っていた母親が、
祖母の死を嘆き、悲しみ、そして、
ウィニーの成長に寂しさを感じつつも喜んでくれたからでもあろう。
恐れるべきは死ではない。
死んだように生きること。
命が限りあるものであることを意識さえすれば、
死んだような生活からも抜け出すことが出来る。
それを学んだからでもあろう。

泉を封印するかのごとく、建てられていたウィニーの墓碑。
そこに刻まれた言葉。
「善き妻、善き母」
それが、何よりもウィニーの充実した人生を物語る。
それは、タック一家が決して味わえないであろう充実感。
それを見つめる恋人であったジェシー。
寂しさも感じたかもしれない。
けれど、ウィニーの選択と、その人生を祝福したことだろう。

生きることとは。
そんなメッセージが重く心に響く映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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