猿の惑星:創世記  
2013.06.13.Thu / 17:53 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






なぜ、地球は猿に支配されてしまったのか。
なぜ、人類は衰退してしまったのか。
それは、過去のシリーズで映像化されたもの。
それを最新の映画技術と現代の解釈で映像化した映画。

見ている間は、とても面白かった。
登場する猿の表情の豊かさ。
集団で抵抗する猿の不気味さ。
そしてエンドクレジットの後の人類の運命。

けれど、見終わった後に感じる違和感。
それは、オリジナルの魅力を損ねてしまったように感じたから。
そこが残念に感じられた映画。




オリジナルシリーズの一作目を見た時の衝撃。
そして、考えざるを得ない。
なぜ、人類は猿に支配されてしまったのか。
なぜ、人類は衰退してしまったのか。
しかし、一作目では見る人を突き放すかの如く、
明確な理由は説明されない。
しかし、答えは暗に提示されている。
それは、人類が愚か過ぎたから。
救い難き愚かさを人類は性として持っているから。
この映画での経緯を振り返れば、様々な理由が見えてくる。
人類がアルツハイマー病を克服するため禁断の扉を開けてしまったから。
欲に目がくらみ、開発を急ぎすぎたから。
管理すべき薬品の管理体制が、あまりにずさん過ぎたから。
そして猿に対する扱いが、あまりに酷すぎたから。

けれど、これは救い難き愚かさには結びつかない。
確かに欲が目に眩んだのも、猿の酷すぎる扱いも、
愚かさ故なのだろうが、それは一部の人間だけのように感じてしまう。


父親を助けたくて研究に没頭した科学者、ウィル。
より強い薬を作りたくて人間の免疫をも壊すウィルスを作り出してしまう。
しかし、これを人間の愚かさとは感じられなかった。
逆に、これからは、哀れささえ、感じてしまう。


映画のラスト。
猿の王となったシーザーを連れ戻そうとしたウィル。
しかし、それをシーザーは拒絶する。ここが自分の家であると。
いくら愛情を注いでも、いくら家族同様に育てても、
猿と人間の間には越えられない壁が存在するのだろうか?
しかし、それを認めなくてはならなかったウィルの表情が、とても哀れ。

見ている間は、とても面白かった。しかし、
愚かさというよりは、とても哀れに感じる映画。
そして、オリジナルの魅力をも損ねてしまったように感じる。
そこが残念に感じられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1098 / タイトル さ行 /  comments(2)  /  trackbacks(2) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こちらにも。
私はけっこう面白く観ました。
人間が愚かなのは、もう毎度の事なので、
猿たちのほうに感情移入してしまいました。
シーザーの頭の良さにビックリし
ラストの決別には感動しましたよ。

ウィルは悪い人間ではなくむしろ真面目な青年で、
確かに愚かというより哀れさを感じましたね。
なぜ人類が言葉を話せないほど衰退してしまったか?という
オリジナルへの繋がりはよく分かりませんでした。

2013.06.17.Mon / 17:24 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

私も見ている間はとても面白かったんですが、
見終わった後、しばらくすると、うーーんって感じでした。
ラストの別れも感動的なんだけど、
それ故にちがうんじゃないの、って感じでした。
そうそう、ウィルがとても良い奴なんですよ。父親思いで。
だから可哀想になってしまったのも原因かも。

思わず、オリジナルを見直してしまいました。

それじゃ、また。

2013.06.18.Tue / 22:04 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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ドラマ性あるストーリーと迫力あるアクション映像で、 とても見応えがありました! 面白かったので、字幕と吹替えと2度続けて観ちゃった。 RISE OF THE PLANET OF THE APES 監督:ルパ
2013.06.17.Mon .No562 / RockingChairで映画鑑賞 / PAGE TOP△
オリジナルの「猿の惑星」はあまりにも有名なので解説する必要はないでしょうね。 あ
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