はやぶさ 遥かなる帰還  
2013.06.13.Thu / 17:59 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




宇宙は広くて大きくて
人間はとても小さい存在
けれど
挑み続ける人はとても大きい


サンプルリターンという偉業を成し遂げたハヤブサ。
その帰還の途上で発生した様々な障害。
その危機を乗り越える為に下された数々の決断。
周りからは、諦めるように諭された。
開発者の意に沿わない方法を採用した。
しかし達成することができた偉業。

もしかしたら、ハヤブサが地球に戻れたのは、
偶然や幸運のおかげだったのかもしれない。
けれど、関係者たちが途中で諦めていたのなら、
決して戻ってはこれなかっただろう。

宇宙に挑むには人間は、とても小さな存在。
だからこそ、挑み続けなければならない。
その挑戦は祖父から子供へ、そして孫へ
受け継がれていくのだろう。
たとえ一時は目的が達成できなくとも、
受け継がれることで失敗は成功への道しるべと変わっていく。

宇宙へ挑み続けた人々。
彼らの挑戦し続ける心が美しく感じられる映画。





ハヤブサのプロジェクトマネージャーである、山口教授。
NASAの十分の一の予算で宇宙に挑み続ける男。

映画は打ち上げ成功のシーンから始まる。
だから、サンプルリターンという難事業に対する試行錯誤は、
あまり説明されない。
しかし、この映画で描かれるのは、
帰還途上での数々の危機に対する山口教授の決断の重さ。
リアクションホイールの故障。
最初のタッチダウンの失敗。そして再度の挑戦。
姿勢制御にイオンエンジンの使用。
行方不明になったハヤブサ。
エンジン不調で帰還のための推力が足りない。

リスクを恐れず、どんな方法でも否定はしない。
出来ない、という開発者たちからの回答に、なぜ、をつき返し、
可能性を最後まで追求する。

考え方の違い、立場の違いで対立をする開発者たち。
しかし、山口教授は明確に決断し、方向を示す。

山口教授も確かな確信があって決断したわけではないだろう。
もしかしたら、それは間違っているのかもしれない。
それは誰にも分らない。
けれど、決断は誰かがしなければならない。
そして、責任は誰かが取らなければならない。

時に非情にも写る山口教授。
けれど、それは自身の信念を貫く為。
時に開発者たちと距離を置いたとしても、
心の中では、彼らの技術力を信じ、
彼らの奮闘に感謝をしている。


成功を報告する記者会見は、とても華やか。
報告をするのも山口教授の上司。
しかし失敗を報告するのは山口教授自身。
そして、それを責めるかのごとく質問を繰り返す記者たち。

しかし、失敗は失敗ではない。
失敗も挑み続ければ未来における成功への道標となる。
しかし、開発者は、一生のうち三機の衛星に付き合えれば良い方だ。
だかこそ、宇宙への挑戦は、
祖父から子供へ、そして孫へ受け継がれる必要があるのだろう。


地球に帰還し大気圏突入で燃え尽きてしまったハヤブサ。
ハヤブサの想いも次の衛星へと受け継がれてゆくのだろう。


宇宙へ挑み続けた人々。
彼らの挑戦し続ける心が美しく感じられる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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