1911  
2013.07.25.Thu / 20:52 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






中国人民の未来の幸せのため、
命を捧げた人々を描いた映画。
後世に名前を遺せた人々は、ほんのわずか。
しかし、誰一人、その志の高さでは負けてはいない。

しかし感じてしまうことは、
多くの若者達が死んでしまうことへの悲しみ。
失ってしまった未来ある命への惜しみ。
果たして彼らは本当に死ななければならなかったのか?
犠牲無くして幸せは得られなかったのか?

そして現状の中国のあり方を思わずにはいられない。
死んでいった人々の理想が、本当に実現されているのか、と。

未来のためとはいえ、犠牲になってしまった多くの命。
その命の尊さが心に重くのしかかる映画。




長きにわたって続いてきた清王朝。
しかし、中国を良くするためには、その王朝を妥当しなければならない。
中国人民の未来の幸せのために革命を起こした人々。
そのリーダーであった孫文。
そして、その孫文の同士として革命戦争を指揮した黄興。
死んでいった人々の個人的な背景や想い。
それらを全て描くには時間が無かったのかもしれないが、
描き方が浅いと感じてしまう。
そして戦場の描き方もドラマ的ではない。
戦局の変化や、どちらが優勢なのか、戦略的な話などは一切省かれている。
しかし、描かれているのは犠牲となって死んでいった多くの人々。


果たして彼らは本当に死ななければならなかったのか?
平和的な解決方法は存在しなかったのか?
そして革命の成功が重要で人の命は二の次と考えているように見えてならない。
そう感じてしまうのは当時の事情を詳細に知らないからかもしれない。
けれど、死んでいった人々の想いと行動を否定したいわけでは決してない。
彼らは自身の命を自らの子供、家族の幸せ、そして中国全体の未来の為に捧げた。
その崇高さや覚悟、志の高さは素晴らしいと感じる。
だからこそ、生き残って更なる未来と幸せの為に尽くせば、
より良い未来が築けたであろうし、
そして、その未来の恩恵を享受する権利を彼らは持っているとも思う。
それが残念でならない。


革命には成功した孫文。しかし、大統領に就任したのは袁世凱。
なぜ孫文は袁世凱に大統領の座を譲ったのか?
これでは命を捧げた多くの人々の犠牲が報われない。
多分、孫文にとっては苦渋の決断ではあったとは思うのだが、
その辺りの描きこみも足りなかったように思える。


しかし、それでも未来のために命を掛けた多くの人々に対する敬意が、
この映画からは感じられる。
真剣に国の現状を憂い、無私無欲で革命の成功と人々の幸せを目指す孫文や黄興。
権力欲に取り付かれている袁世凱とは、雲泥の差を感じる。

未来のためとはいえ、犠牲になってしまった多くの命。
その命の尊さが心に重くのしかかる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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