17歳の肖像  
2013.08.15.Thu / 17:42 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






開放感溢れた世界を知り、
道を踏み外しかけた少女。
もう、彼女を止めることは誰も出来なかった。

簡単に騙されてしまった両親。
適切な助言も出来なかった教師。
道を踏み外そうとする少女を前にして、
大人たちはあまりに無力。

しかし、人生には経験しなければ、
わからないことがある。
口で説明しても届かない愛情が、、、

道を踏み外し、しかし、戻ることが出来た少女。
踏み外さないことよりは、
過ちを認め立ち直ることのほうが大切なのだろう。
そして、それを支えた大人たちの愛情。

経験で学ぶ事、学んだ結果見えてくる事。
少女の成長を描いた映画かもしれないが、
それを支えた大人たちの愛情がとても嬉しかった映画。







父親に強制された人生を歩み、
興味があることは禁止されている。
そんな不満を自身の生活に抱えている少女、ジェニー。
しかし、デイヴィッドとの出会いが、
退屈だった日々を刺激的なものに変えてゆく。
最初は恍惚感だったであろう。
しかし、それが次第に優越感に変わっていく。
指輪を見せびらかし、パリへの旅行も自慢する。
そして、周りに対する意識も変わっていく。
親は簡単に騙せることが出来る。
教師は死んだ人生を送っている。
そして、日々の努力は意味が無い。

デイヴィッドが働く悪事を知っても、しかし、
もはや元の生活に戻る気がしなかったジェニー。
刺激的な生活と玉の輿による勝ち組人生を失いたくは無かったのだろう。

しかし分別ある大人から見れば、明らかに間違った選択だ。
そして、デイヴィッドがジェニーを幸せにするとも思えない。
教師たちも、そう考えているはずだ。
けれど、その思いは届かない。

しかし、知ってしまう、デイヴィッドの本性。
そして、デイヴィッドに見捨てられてしまうジェニー。


失意の中でジェニーに見えてきたこと。
親を騙すのは簡単だ。なぜなら親は自分を愛し、信頼し、
その幸せを心底から願っているから。
嘘だと判っていても信じたいと欲しているから。

道を踏み外そうとしている少女に、大人たちはあまりに無力。
なぜなら、人生には経験しなければ判らないことがあるから。
偏ってしまった価値観には、どんな金言も届かない。
けれど、もう一度やり直そうとした時こそ、
大人は、その真価を発揮するのだろう。
自身の人生を罵倒した少女が失意のうちに助けを求めてきた。
普通ならば、嘲り笑い、拒否してしまうだろう。
しかし、教師は生徒の求めに静かに応える。
それが当たり前のことであるかのように。

人生に近道はない。けれど、それは、むしろ、
物事の価値は簡単には判らない。
表面的にしか見えてないことで判ったつもりでいても、
その真価は深く考えなければ見えない、
ということなのだろう。


経験で学ぶ事、学んだ結果見えてくる事。
少女の成長を描いた映画かもしれないが、
それを支えた大人たちの愛情がとても嬉しかった映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1116 / タイトル さ行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こちらにも。
少女の背伸びしたい気持ちにも共感できたし、
大人の、それは良くないよと言う気持ちにも共感できました。

そして一番印象的だったのは、
助けを求めた少女の潔さと、
それに応えた教師の姿です!
嘲る事なく静かに救いの手を差し伸べる・・・
とても立派で感動がありましたね~★

2013.08.16.Fri / 16:52 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんにちは。

そうですね。少女の背伸びの気持ちも分るし、
大人の、それは良くない、というのも分るし、
それでも止まらない、止められない、という状況も、
よく分る映画でした。

けれど、助けを求めてきた少女を、
当たり前のように助けようとする教師や、
自分を騙した娘に謝る父親というのには、
とても感動しました。
相手に対する愛情がなければ、こうはいかないのでしょうね。

それじゃ、また。

2013.08.18.Sun / 13:57 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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青春の通過点を巧みに描いた、良く出来た映画!! 観終わってから、いろんな感情が湧いてきました★ ↑これユアンかと思っちゃった・・・ 監督:ロネ・シェルフィグ 製作:2
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