宇宙人ポール  
2013.09.05.Thu / 14:56 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






オタクの世界。
宗教と信仰の世界。
異性人の世界。
普段は接点がない、お互いを相容れない存在。

そんな世界に生きてきた人たちが旅を通じて知り合いとなり、
お互いに幸せをもたらす。
楽観的に相手を受け入れることが幸せにつながっていく。

世界を跨いだ友愛が変化をもたらし幸せをもたらす。
そんな幸せな雰囲気が嬉しく感じる映画。




イギリスからやってきた二人のオタク。
初めて訪れたコミコン。
しかし本来の自分の居場所に居られることの幸せ。
そんな幸福感は、見ているだけで幸せな気分にさせられる。
偶然知り合い旅をともにした異性人、ポール。
戸惑いながらもポールを受け入れるグレアム。
しかし、ポールを拒絶してしまうクライブ。

ポールは異性人ではあるが、アメリカ文化を受け入れ吸収し、
姿は異型なのに、とてもアメリカ人っぽく感じられる。

クライブがポールを受け入れられなかったのは、
楽しそうな二人に嫉妬していたからなのだろう。
そして、出会った時の自らの醜態が邪魔していたからなのだろう。
けれど心を軽くしポールと向き合えば、彼らの仲間になることが出来る。
「俺も地球人を見たときには吐いた。」と言ったポールの優しさが、心憎い。


キリスト原理主義者を強く信じる女性、ルース。
彼女もまた、ポールの存在に戸惑う。
アメージング・グレースを歌う彼女がとても滑稽に見える。
けれど、ポールの存在自身が別な世界が存在することの証。
徐々にポールを受け入れていくルース。
ポールを受け入れていくというよりは別な新しい世界を知り、
それを自らの喜びにしている、という感じだ。
スラングを連発するルースの弾けっぷりが見ていて微笑ましい。


新しい出会い、新しい世界を受け入れることの幸せ。
それには柔軟な姿勢と広い心、気持ちの切り替え、
なによりも楽観的な考えが必要なのだろう。
きっと、地球で暮らしていたポールも同様だったのだろう。
けれど、、
「長い間客だと思っていたら、実は囚人だった。」
とは、なんだか、とてもありえそうな話で、そして、とても恥ずかしい話だ。
結局のところ、ポールを受け入れたようでいて、
利用するだけ利用しようとした人々。
そんな人々が無残にもあっけなく映画から退場していくのも納得できる展開だ。

しかし、それでも立場を超えてポールを受け入れていた捜査官のゾイル。
人が人を理解し受け入れるのには必ずしも立場や組織は障害にはならない、
ということなのだろう。

自らの危険も省みず、律儀にも忘れ物を届けたポール。
そして失われた60年間をお詫びとして埋めようと提案する。
そんな姿勢にもポールの広い心が見えてくる。


幸せな気持ちになるために必要なこと。
相手を否定せず受け入れる心の広さと楽観的な姿勢。
そして、新しい世界を冒険してみようと試みる気持ち。
それらが世界を超えてお互いに変化をもたらし、幸せに繋がっていく。
そんな幸せな雰囲気が嬉しく感じる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1121 / タイトル あ行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!

ポールのキャラがすごくアメリカ人っぽくて、
外見とのギャップが面白かったですね!
そしてとってもいいヤツ☆ 気に入りました!
2人の男達も気の良い楽しい人たちで、
彼らの旅がすごく楽しかったです。

広い心と楽観性と冒険する気持ち、
それで変化していって、どんどん絆が深まっていって・・・
最後まで温かい幸せな気持ちで観られました。

2013.09.05.Thu / 18:04 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

ポールのキャラが絶妙で、周りのアメリカ人よりも、
アメリカ人ぽくって、可笑しかったです。
だから、「客だと思っていたら、実は囚人だった。」
というのは寂しいさと恥ずかしいさを感じてしまいました。
けれど、皆が仲良くなれた、
とても幸せななラストシーンには、とても嬉しかったです。

それじゃ、また。

2013.09.07.Sat / 19:38 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY
「たまには冒険するのもいいだろう」 おかしな人間達と宇宙人との珍道中が本当に面白い! 笑って涙して、もうサイコー★ PAUL 監督:グレッグ・モットーラ 製作:2010年 
2013.09.05.Thu .No588 / RockingChairで映画鑑賞 / PAGE TOP△

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.