エンド・オブ・ザ・ワールド  
2013.11.14.Thu / 19:59 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






確実にやって来る世界の終わり、人生の終焉。
それを目の前にした人々の行動は様々だ。
今までは出来なかったこと、暴力やドラッグ、酒やセックスに溺れる人。
虚しさのあまり自殺をする人。
しかし、いつもどおりの生活を送ろうとする人。
愛する人を求める人。

まったく正反対な性格を持つ男と女。
普段であれば交わらなかった人生。
しかし、最悪のタイミングで知り合うことになる。
いや、最悪のタイミングだからこそ、
相手の真価を知ることが出来たのだろう。

出会えてよかった。
そんな想いを共有することができる人と巡り会えることの幸せ。
たとえ、それが一瞬であったとしても、、、

満足を感じることができる人生。
それはとても幸せなこと。
そんな幸せの余韻をラストに感じる映画。




保険の仕事をする、ドッジ。
とても生真面目で保守的、そして他人には無関心で排他的な男。
結婚したのは人生の最後を迎える時に過ごす人を得るため。
しかし、皮肉なことに世界の終末を前にして、妻には去られてしまう。
終末が分かる以前から妻は浮気をしていた。
けれど、それに感ずかなかった、ドッジ。
うまく妻が誤魔化していたというよりも、
ドッジが無関心で気づかなかったからと思えてならない。


ドッジの隣に住む、ペニー。
楽天的で、深く考えもせず、なんにでも挑戦するであろう女性。

世界の終末時、大事な最後の飛行機に乗り遅れて、
ペニーは激しく後悔をする。
自分は今までの人生を無駄にしてきた、という台詞から、
似たような事を何度も繰り返し、同じように悔やみ、
それでも同じ失敗をし続けてきたように感じられる。


まったく正反対な二人。
普通であればお互いを拒否していただろう。
しかし、旅を共にし、お互いを少しづつ知ることになる。


世界の終末がやって来る。
それを目の前にした人々のとる行動は様々だ。
自暴自棄となり欲望のままに行動する人々。
アルコール、セックス、暴動、ドラッグ。
自殺してしまう人もいる。
止むを得ないことなのかもしれない。
けれどとても空しく、そして寂しく感じられる。

愛する人との再会を望んだドッジとペニー。
けれど愛する人は目の前にいた。
思い出は思い出。美しいままに記憶にとどめて置くべきだ。
だから、昔の恋人には会わない。
けれど、目の前の人を一人で死なすわけには行かない。
気乗りがしない父親との再会。
けれど、ペニーのためならば、、、

父親と再会して、やはり口から出てしまうのは嫌味や恨み言。
それでも、再会は、いいものなのだろう。
それが最後であっても、最後でなかったとしても。


最後にドッジの元に戻ってきたペニー。
家族よりは愛する人を選んだペニー。
家族とは多くの時間を過ごしてきた、
そして、きっと自分の行動を理解してもらえる。
一旦はペニーと別れたドッジが、馬鹿な選択だった、
と口にするのが、なんだか、とても嬉しく感じられる。

出会えてよかった。
そんな想いを共有することができる人と巡り会えることの幸せ。
仮に人生がその後も続けば、その想いは壊れてゆくのかもしれない。
それでも、その一瞬が人生を豊かなものにするのだろう。
人生が続いていくとしても、そこで終わっても。


ドッジの家に通う家政婦さん。
世界の終わりが来るのに今までどおりの生活を送る女性。
来週も掃除に来ます。
なぜなら、それまで送ってきた人生に彼女は満足しているから。
仕事に、家族に、そして雇い主に。
そんな家政婦さんが、とても幸せに感じられる。


満足を感じることができる人生。
それが最後の一瞬であったとしても、とても幸せなこと。
そんな幸せの余韻をラストに感じる映画。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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