家族の庭  
2013.12.05.Thu / 18:32 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






幸せな人生を過ごしている人々。
不幸せな人生を過ごしている人々。
はたして、この差はいったい何がもたらしているのか?

他人の感情や、その場の空気が読めない、自己中心的な性格。
過去を悔いてばかりいる生き方。
自身の人生に幸せを見出そうとしない姿勢。
そして、めぐり合いや運、不運。

だから彼女は不幸せなのか?

人生を幸せに過ごすには大切にしなければならないことがある。
けれど、それが判るのは年を取ってから。

人生において、
自身を幸せにしてくれるものは、意外と少ない。
友人だと思っていた人々。
彼らは自分を幸せにはしてはくれない。

とてもリアルで痛々しい映画。
この映画から感じることは人によって様々なのかもしれない。
一番感じることは、
自分の人生は自分で幸せにしなければならない。
たとえ不運な出来事ばかりであったとしても、それに負けることなく。
そんな主張が垣間見られた映画。




幸せな人生を謳歌している夫妻、トムとジェリー。
良好な夫婦仲。よく出来た息子。
息子が、まだ結婚していないのが唯一の気がかり。
けれど、とても幸せそうに見える夫婦。
しかし、夫婦の周りに集まる人間は、幸せな人ばかりではない。
不幸な離婚、不倫を経て一人で暮らす、メアリー。
とても陽気な性格だが、まわりが見えていない自己中心的な女性。
多分、このような女性は、何処にでもいるのだろう。
そして憎めない性格として、受け入れられているのだろう。
しかし、映画の最後に映し出される風景。
皆が陽気に語り合う食卓に一人悲しく孤独の中にいるメアリー。
はたして、この差はいったい何によってもたらされてしまったのか?


メアリーは、とても自己中心的な性格でまわりが見えない女性だ。
赤ちゃんがいてもタバコを吸う。人の家の中でも吸おうとした。
年齢の衰えが顔には表れているのに、自分が今だ若く見えると思い込み、
トムの息子に言い寄る。
他人の話を聞く振りをして話すことは自分のことばかり。
似たような境遇の男を毛嫌いする。
だから幸せが彼女から離れていくのだろうか?

楽しいはずの会話。
けれど、メアリーの話は、最後は決まって同じ話になるのだろう。
それはメアリーの離婚、不倫の話。
恨み辛みを言っても幸せにはなれない。
けれど、口にしてしまうのは過去の不幸。
誰だって、そんな話は聞きたくは無い。それは愚痴なのだから。
だから幸せが彼女から離れていくのだろうか?

離婚したメアリーは、一人寂しく生活している。
バーでジェリーとワインを飲んでいても目は男を追いかけている。
寂しさのあまりに、ジェリーの息子に言い寄ったのだろう。
男ならば誰でも良かったのかもしれない。
だから幸せが彼女から離れていくのだろうか?


この映画では、トムとジェリーの生活は安定していて、何も起こらない。
けれど、もし、不幸な出来事が起こったのならば、
はたして、彼らの幸せはどうなってしまうのだろうか?
たとえば、トムが事故で亡くなってしまうとか、
大きな借金を抱えてしまうとか、、
もしかしたら、幸せな人生と不幸な人生とは運命によって分けられ、
それは紙一重なのかもしれない。
そう思える一方で、しかし、トムとジェリー夫妻は、
それでも幸せに生きていくのではないかと思えてもくる。


多分、昔は今以上に美しかったであろうメアリー。
とても陽気でおしゃべり、その場の雰囲気を変えてしまう女性。
性格が自己中心的だからといって、
あのような惨めな気持ちを味わうほどに悪いことはしていないはずだ。
それでも大きな違いがトム夫妻とメアリーには、あるように感じられる。


タバコをよく吸いワインを飲むメアリー。
けれど、ちっとも楽しそうではない。
必要に迫られて吸い、飲んでいるように見える。
それは、トムの友人ケンも同じように見える。
本来ならば嗜好品のはずなのに憂さを晴らすかごとく、単に消費している。
そう見えてならない。

人生において、自身を幸せにしてくれるものは、意外と少ない。
友人だと思っていた人々。
彼らは自分を幸せにはしてはくれない。
しかし、自分ならば自分を幸せにすることは出来る。
人生を積極的に楽しもうという姿勢が自分の人生を幸せにしてくれる。
たとえ、不運に支配されようとも。
それが、トム夫妻とメアリーの大きな違いと感じられる。

幸せと不幸せは運によって左右され、それは紙一重なのかもしれない。
しかし、自身の人生に幸せを見つけようという姿勢が、
その人を幸せに導くのだろう。
そんなことを感じた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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