プラチナデータ  
2014.01.16.Thu / 17:59 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






この映画を未見の人は、映画を見てから下記を読んでください。
ネタバレ満載なので。
お願いします。

原作は未読です。


DNAがその人間の総てを決めてしまう。
容姿、性格、個性、思考、そして、その人の人生までも。

であるならば、人を愛するということは、
その人の持つDNAに魅かれると言う事なのか。
DNAさえ解明できれば、
その人の変わりはいくらでも創れるのか。
そして、それは愛と呼べるのか?

とても深遠なテーマを孕んだ映画。
しかし、その入り口で逃げてしまった映画。
人生を決めるのは、その人の意思。
けれど、意思さえDNAに支配されているとするならば、、、

サスペンスとしては、とても甘い。
感の悪い私でも途中で犯人が分ってしまうほどに、、、

とても残念な映画。



DNAが犯罪捜査に使われるようになる、近未来。
映画の冒頭、とても鮮やかな方法で事件を解決する神楽。
しかし、自身が創り上げたシステムで犯人に断定されてしまう。
爪に皮膚が挟まっていたというだけで犯人扱い?
携帯に電源が入っているのなら簡単に居場所は分るのでは?
追い詰められても逃げ延びることができる神楽。
追い詰めたのなら警官を配備して逃げ道をふさぐのが常識なのでは?
早樹と神楽の関係を知る人が犯人だなんて言われてしまえば、
感の悪い私でも犯人が分ってしまう。
プラチナデータの意味合いに意外性があったものの、
話の流れからすれば、少し唐突過ぎてしまうし、
そもそも彼らからDNAを採取しなければいいのではないのだろうか?

国家によるDNAの一括管理とか、監視システムとか、選別とか、
結構刺激的な話題が描かれてはいるのだが、
どれも中途半端で最後まで放りっ放し。

ところで、なぜ、犯人は猟奇的な方法で殺人を繰り返したのだろうか、、、、
プラチナデータを守るのが動機?
とても、そうは思えないのだが、、、


最後に犯人と対峙する神楽。
犯人は犯人なりの思考と方法で神楽と早樹を愛していたのだろう。
我々が性格や容姿、思想などで人を愛するように、、、
確かにDNAで人を選別するというのはやりすぎだし、間違いでもある。
それは容姿、生まれ、健康などで人を差別することが間違いであると同様だ。
しかし、DNAを愛するという感情を否定は出来ない。
そして、DNAさえ保存すれば、その人を再現できるのであれば、
変わりはいくらでも創れてしまう、、、
果たして、それは愛と呼べるのか?
愛とは呼べないとすれば、愛とは何が違うのだろうか?

人の運命や可能性は遺伝子や科学の領域ではない。
未来を切り開くのは自分自身の意思。

そう言われても、ストーリー的には唐突過ぎて説得力も無い。


二宮さんと豊川さんが熱演していただけに、
とても残念な映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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