永遠の僕たち  
2014.03.06.Thu / 16:08 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






両親の死を受け入れられない青年。
死別を心の中で如何に受け入れればいいのか。
途方に暮れて他人の葬式に参列する日々。

しかし、人の死の意味を教えてくれた幽霊と少女。
そうして死というものを受け入れることが出来たのだろう。

しかし、
この映画が扱うテーマ以上に印象に残ったのは、青年と少女の透明感。
服装がとてもおしゃれで、会話が個性的。
死から逃避しているようでいて、真っ直ぐに死を見つめている。
美しくて哀しくて、しかし幸せに満ち溢れている。
特に、アナベルを演じたミア・ワシコウスカさんがとてもキュート。
そして青年に寄り添うようにたたずむ幽霊。
加瀬さんの静かな演技もすばらしい。

映画全体から感じられる透明感が印象に残る映画。




突然の事故により両親を失ってしまった青年、イーノック。
別れも言えないままに死んでしまった両親。
その死を受け入れられないでいる。
両親の葬式に出れなかったことや、
自身が臨死体験をしたことは、
言い訳に過ぎないのだろう。
人の死を受け入れるのはたやすい事ではない。
だから、言い訳をして逃げている。
逃げるから、ますます受け入れられないでいる。
だから、たとえ他人の葬式に参列しても、
葬る人の気持ちは分からないのだろう。

イーノックの友人で幽霊である、ヒロシ。
ヒロシはイーノックの想像上の存在であるように、
最初は感じられたが、しかし、ヒロシは実在しているのだろう。
きっと、イーノックの親しい人に別れを言えなかった悲しみが、
ヒロシを呼び寄せたのだろう。

余命幾ばくも無いアナベル。
しかし、自らの死を自然に受け入れている、とても不思議な少女。

死を受け入れるのは難しい。
それが自身のものであっても、親しい人のものであっても。
けれど、死が全てを奪ったように見えて、
実は全てを失ってはいないのだろう。

死を宣告されたとしても残り少ない生を幸せな気持ちで生きる。
死別されたとしても心の中では生きている。
死を恐れるあまり捨て鉢になったり、
些細なことで大切なことを見失うのは、
とてももったいない事で、それこそが取り返しのつかない喪失なのだ。

そんなことをヒロシとアナベルに教えてもらったイーノック。
だから最後には笑顔で葬ることができたのだろう。

死を見つめ続けた二人。
どこか遊びのようでいて、真剣に考えることを避けていたようでいて、
しかし、彼らは彼らなりの真摯さで死と向き合ったのだろう。
だから、ヒロシの助言も心に響いたのだろう。
透明感溢れる彼らの雰囲気。
それは、美しくて哀しくて、しかし幸せに満ち溢れていた日々。
映画全体から感じられる透明感が非常に印象に残る映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1168 / タイトル あ行 /  comments(4)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
「透明感」
そう、私もまさにこれを感じました!
2人の純粋さ、真摯さ、爽やかさから、
透明感のある雰囲気を感じ、
こういうの好きだな~って思いました。

だいたいミア・ワシコウスカさん自身に透明感がありますね。
ヘンリー・ホッパー君はラストの微笑がステキでした。
加瀬さんも、もっと海外の作品で活躍してくれるといいですよね。

2014.03.06.Thu / 18:02 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんばんわ。

二人の雰囲気がとても良かったですね。
ふざけている様で、とても真剣。
そんな透明感を感じました。

ミアさんは、この映画ではとても幼く見えましたが、
この映画主演した時は、二十歳くらいみたいですね。
しかも、ほぼ同じ時期(2、3年の差?)に、
ジェーン・エアにも主演している。

さすが女優さんといったところでしょうか・

それじゃ、また。

2014.03.07.Fri / 21:57 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ihuru -

最近見て、とても好きになった映画です♪
わたしも2人の「透明感」を強く感じました。良かったなぁ、ふたりとも、本当に。
加瀬亮さんも特攻隊員の幽霊という難しい役どころなのに、なんだかとても自然で似合っていましたよね。
この3人がそれぞれピッタリだったから、心にしみる映画になったんだなと思いました。

2014.12.16.Tue / 04:24 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

IHURUさん。こんばんわ。

コメントありがとうございます。
レス遅くなりすいません。

二人の透明感がとても良かったですね。
それを演出しているファッションも
センス抜群でした。
死という難しい題材が、上手に扱われていたと
感じました。

それじゃ、また。

2014.12.20.Sat / 09:52 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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死を扱っている割に重さがない。 透明感のあるファンタジーっぽい世界観や雰囲気が好みでした☆ RESTLESS 監督:ガス・ヴァン・サント 製作:2011年 アメリカ 出演:*ヘンリー・ホッパー *ミア・ワシコウスカ *加瀬亮 天国より近くにいる君へ 自動車事故で両親を亡くし臨死体験をしたイーノック(ヘンリー・ホッパー)は、 日本人特攻兵のヒロシ(加瀬亮)の...
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