テイク・ディス・ワルツ  
2014.05.01.Thu / 19:47 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






平凡な幸せの中に不満と不安を燻らせている女性。
そしてめぐり会った男。
果たして、男は運命の人なのか。
単なる一時の浮気相手なのか。

不安と不満で新しい男に走ってしまった。
一時的には楽しい時を過ごすことができた。
しかし、不安と不満は解消されない。
いったい、何が悪かったのだろうか。
夫がもっと妻をかまえば良かったのか?
男が良識的な態度を見せればよかったのか?
妻が現状を受け入れ我慢すれば良かったのか?
それとも、妻が今の幸せを見失ったのが悪かったのか?

最後には同じ憂鬱を感じてしまう妻。
選択に後悔は付きものなのかもしれない。
全てが満たされた幸せなどありえないのかもしれない。
果たして本当は何が悪かったのか。
見ている人を突き放すかのように感じられる映画。




飛行機の乗り換えは嫌いだ。
次の飛行機に乗れるのか、乗れないのか。
そんな不安が嫌だから。
宙ぶらりんな状態を嫌う女性、マーゴ。
そしてマーゴが偶然にもめぐり会う、夫とは違ったタイプの男性、ダニエル。
駄目だと分かっている。けれど、
ダニエルに魅かれていく。
自分で何度も、この関係を終わらせようとするマーゴ。
自分で結婚していることを告げる。
30年後に再会しようと約束する。
全てはダニエルを諦めて夫との生活を守ろうとする為なのだろう。
なぜなら宙ぶらりんは嫌いだから。
けれど、マーゴは諦めきれない。


子供を作りたがらない。
会話をしようとはしない。
とても優しいのだけれど、マーゴにとって夫であるルーは物足りない。
それは、どうしてもダニエルと比べてしまうから。
自分からルーにスキンシップを求めるのは、
ルーやルーとの生活の価値を再確認したかったのだろう。
けれど、一旦感じてしまった不安や不満は無くならない。
ダニエルが居ればなおさらなのだろう。


マーゴが結婚していると分かっていても、
マーゴにまとわりつくダニエル。
マーゴを諦めきれない。それ以上にマーゴも同じように感じていることを知っている。
だから、離れられない。


マーゴの親友で義理の姉妹にあたる、ジェラルディン。
きっとジェラルディンもマーゴと同様な不安と不満を夫婦生活に抱えているのだろう。
アルコールに逃避するジェラルディン。
新しい男に逃避するマーゴと、それは同様なのだ。


二人で乗ったはずの遊園地のアトラクション。
しかし、最後には一人で乗ることになる。
映画のラストは映画の冒頭と同じシーン。
マーゴの憂鬱が再び始まっていることを示しているのだろう。


憂鬱を解消させるために新しい男に走った。
けれど、何も解決はしない。
それ以上に後悔の気持ちが襲ってくる。
果たして自分の選択は正しかったのか?
多くの人を裏切り傷つけるほどに価値があったのか?

夫がもっと妻をかまえば良かったのか?
男が良識的な態度を見せればよかったのか?
妻が現状を受け入れ我慢すれば良かったのか?
それとも、妻が今の幸せを見失ったのが悪かったのか?
多分、見ている人によって意見は分かれるのだろう。

選択に後悔は付きものなのかもしれない。
全てが満たされた幸せなどありえないのかもしれない。
果たして本当は何が悪かったのか。
その答えは、この映画では示されないし、私にも分からない。
見ている人を突き放すかのように感じられる映画。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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