エヴァの告白  
2014.05.08.Thu / 20:09 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人は自らの罪深い行いを許すことが出来るのか。
他人の罪深い行いを許すことが出来るのだろうか。

状況が状況なだけに、犯さざるをえなかった罪。
今までの惰性で犯してしまった罪。

戦争から逃れてきた女性。
妹を救いたい。幸せになりたい。
しかし、罠にはまり、体を売って金を稼ぐしか手立てが無い。

恋をして、自らの罪深さを知り、苦しむ男。

自分を許すことの難しさ。
他人を許すことの難しさ。
しかし、罪悪感に苦しむ心を知れば、
許すことも出きるのだろう。

許すことの難しさ、しかし、救われることの安らぎ。
幸せになることを強く願い、しかし、
ままならない運命に翻弄される女性を描いた映画かもしれない。
しかし、それ以上に、感じたのは、許し許されることの幸せ。
許し許されることの大切さを描いた映画。



戦争から逃れてアメリカにやって来た、エヴァ。
とても芯の強い女性。
結核で入国できなかった妹を救いたい。
けれど、それには多額のお金が必要だ。
大金を稼ぐには体を売るしか方法がない。
それは罪深くて許されざる行為。
けれど、他に方法が無い。
自らを嫌い、この商売を斡旋しているブルーノを嫌い、
けれど、それに耐えてお金を妹に送り続けるエヴァ。

移民たちの弱い立場を利用してお金をもうけているブルーノ。
しかし、エヴァを好きになってしまった。
好きな女性の体を他の男に売ってお金を稼ぐ。
それは大きな矛盾。けれど商売を辞めることができない。
そして、自分の元から去ってほしくはないので、
お金を渡すこともできない。
そして自分を嫌いというエヴァの心を変えることもできない。
エヴァの告白を盗み聞くブルーノがとても切ない。

魔術師で、どこか調子の良い男、オーランド。
しかし、その調子の良さが悲劇を生んでしまう。

最後に自らの罪を告白するブルーノ。
もっと早くに告白していれば、悲劇は避けられたのかもしれない。
けれど、これ以上嫌われたくはないというブルーノの思いが、
告白することを、ためらわせていたのだろう。
自らの心に矛盾を抱えながらも、
エバァに体を売り続けさせたのだろう。

ブルーノの告白を素直に受け止め許したエヴァ。
なぜなら、エヴァも自分の罪に苦しんでいたから。
罪に苦しむということは、本当は優しいということなのだから。

出会い方が違っていれば幸せになったであろう二人。
しかし、ままならない人生。
けれど、最後にエバァに許されたブルーノは、
矛盾から解き放たれて、幸せを感じたのではないのだろうか?

許し許される事の幸せ。
許し許される事の大切さを感じた映画。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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