はじまりは5つ星ホテルから  
2014.05.15.Thu / 20:19 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人生を長く生きていると、
時に人は不安と疲労に襲われる。
果たして、自分は、このままでいいのだろうか、
生き方を変えるべきではないのだろうか、と。
他人の人生が、うらやましく見えてしまう。
自分の人生に無いものを求めてしまう。
ふれあいや繋がりを強く求めてしまう。

けれど、今の人生は自身が選んだ人生。
それまでの小さいかもしれないが、沢山の選択を経て、
選んできた自分らしい生き方。
だから、このままでも幸せはやって来る。
不安や疲労は、人生につきもの。
だから大丈夫。

ホテルの査定を仕事に選んだきた女性。
身分を偽る仕事に疲れたのだろう。
果たして、彼女はこれからの人生をどの様に選択するのか。
けれど、きっと、今までの人生を続けていくのだろう。

人生に不安を感じている人。
生きる事に疲れを感じている人。
そんな人々を静かに励ましているように感じられた映画。




5つ星ホテルを査定する覆面査定員、イレーネ。
偶然に出会った女性ジャーナリストに言われるまでもない。
イレーネの職業は自身の身分を偽る必要がある。
ホテルで偶然知り合った男性にも偽る必要があった。
姪っ子を連れてきても家族旅行ではない。それは仕事なのだ。
そして、不便、不満が無い生活は一時の夢としては良いのかもしれない。
けれど、実際の人生においては不自然なこと。
障害に立ち向かうからこそ人生は充実する。
けれど、不備、不足を指摘するだけの人生は味気ない。
家族を持った妹は立派に子供たちを育てている。
長年のボーイフレンドは新しい家族を持つようだ。
しかし、変化の無い自身の生活。
女性ジャーナリストの寂しい最後は身につまらせられる。
自分も同じなのではないかと考えさせられる。

このままで良いのだろうか?
イレーネの胸に燻る疑問。
イレーネにはボーイフレンドと生活をするという選択肢もあった。
けれど、ボーイフレンドの彼女を前にして、その選択肢を諦める。
逆に、彼女を励ます。今の道は幸せへの道であると。
実にイレーネらしい身の引き方だ。
きっと彼女は、これと同じような局面で同じ選択を繰り返してきたのだろう。
その結果としての今の生き方。
だから、無理に人生を変える必要はない。
やりたいように生きて行けば、幸せはきっとやって来る。
他人の人生を羨んだり、自分の人生に無いものねだりをしてもしょうがないのだ。

香港で人生の休暇を楽しんだあとは、
きっと元と同じ生き方に戻っていくのだろう。
もしかしたら、それまで以上に回りに優しくなって、、

遠い将来は別として、今はそれでいい。
人生に不安を感じている人。
生きる事に疲れを感じている人。
そんな人々を静かに励ましているように感じられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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