かいじゅうたちのいるところ  
2014.05.29.Thu / 12:56 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






みんなで仲良く幸せに過ごしたい。
しかし、それは実現するのには難しい理想。
なぜなら、皆わがままだから。
他人を受け入れられず、かんしゃくを起こしてしまうから。
調子に乗って悪乗りして、やりすぎてしまうから。

簡単に言えば、幼いから。
幼くて相手のことや後先のことを考えられないから。
失敗して、失って、そして後悔しても、もはや手遅れ。
けれど、そんなことは考え付かないから。

離れ小島に流れ着き、かいじゅうたちと出会った少年。
かいじゅうの中に自分と同じ思いを見つけ、共感するものの、
自分では、かいじゅうの孤独を解決できないことを知る。
孤独を癒すことが出来るのは、ママだけなのだ。
だから、これからも衝突は避けられない。
けれど、気持ちを伝えることは大切なこと。


映画の題名は、かいじゅうたちのいるところ。
かいじゅうとは、すなわち、
怒りに身を任せ発作的に散り返しのつかないことをしてしまう、
自分の気持ち。そして破壊衝動。
では、自分はなせ、取り返しのつかないことをしてしまうのか。
かいじゅうたちのいるところ、に気付いた少年。
そんな少年の成長を描いた映画。

ただ、目線を子供に向けたが故に、
なんとなく曖昧さを感じてしまう映画。




父親は居なくて母親は多忙、姉は幼い自分には見向きもしない。
とても、孤独な少年、マックス。
信じていた姉に裏切られた気持ちになって部屋を汚す。
孤独だから、ママの気を引きたくて悪さをしてしまう。
とても普通な少年なのだが、大人からすれば、とても迷惑なガキだ。
太陽に最後が来るという不安も分ってもらえず、
ママはボーイフレンドを連れてくる。
これはマックスにとっては面白くも無い。
悪さをして、ママに酷い言葉で怒られて、ママに噛み付いた。
そして、取り返しのつかないことをしてしまったことを思い知る。
自分が悪いんじゃない、と逃げだしたマックス。
そしてたどり着く、かいじゅうたちの島。

かいじゅうたちの島で巣を壊していた、キャロル。
なにもかもが上手くいかないので八つ当たり。
原因は違うが、心情は姉の部屋を汚したり、
ママに噛み付いたマックスのそれに、そっくり。
だから、マックスはキャロルの気持ちに共感が出来たのだろう。
だから、マックスはキャロルの大暴れに付き合ったのだろう。

嘘をついて、かいじゅうたちの王になった。
様々な新しい遊びを提案して、皆の人気者になった。
皆で固まって寝ると、とても気持ちいい。
しかし、かいじゅうの孤独を癒すことは出来ないマックス。


キャロルの恋人であるKWが、ふくろうを連れてくる。
これはキャロルにとっては面白くも無い。
ママがボーイフレンドを連れてくるのが嫌なのとそっくりな気持ちだ。
でも、この時のマックスはキャロルに共感しない。
なぜなら、KWの気持ちも理解できるから。

戦争ごっこで一時は気が晴れる。
けれど、やりすぎて気まずくなる。
すねてしまったキャロルは、
雪のイグルーを姉の友達に壊された時のマックスのよう。

遂に切れてしまったキャロルに追いかけられるマックス。
そして、マックスは気付く。
この孤独を癒せるのはママだけなのだ。
だから帰ろう、ママのもとに。


結局のところ、家出の原因は、やりすぎてしまった自分であり、
なぜ、やり過ぎてしまうのかもキャロルを見ているとなんとなく理解できて、
さらに、それは周りにとっては迷惑で嫌なことであることにも気付く。
そして、それを解決できるのはママしかいない、
ということなのだろう。
正直、この展開には戸惑ってしまう。

かいじゅうたちのいるところ、に気付いた少年。
そんな少年の成長を描いた映画。
で、ママが居ないキャロルはいったいどうなるのだろうか?
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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