2014.05.29.Thu / 13:07
「ネタバレ」あり。ご注意願います。
偶然出会って恋に落ちた男性と女性。
しかし、ままならない人生。
相手の生き方を尊重することは大切なことだ。
相手の生き方の真価を認めるということは、
相手を愛することにも繋がるのだから。
しかし、相手の選んだ生き方が、
この愛を終わらせてしまう選択であるとしたならば、、、
今までは正常であったと思っていた父。
しかし、普通の人ではなかった。
そして負傷して普通ではなくなった自分。
それは、あたかもエラーコインの様。
そして実感したのは自分にとって父は大切な人。
普通なのか、違うのかなんて関係ない。父は大切な人。
ままならない人生に、
時に苛立ち、感情的に行動してしまい、後悔し、人生を重ねていく。
しかし、苦難や悩みが深ければ、その人の人生は豊かなものになるのだろう。
恋人や父親との愛情に苦しみ悩んだ青年。
そんな青年が下した結論に人生の豊かさと幸せを感じさせてくれる映画。
あざとく泣かせようと演出できたかもしれないストーリー。
けれど、とても静かで自然で、優しい映画。
さすが、ラッセ・ハルストレム監督と思わせてくれる映画。
特殊部隊に所属するジョン。
大学で福祉の勉強をしているサヴァナ。
偶然の出会いから恋に落ちる二人。
鑑賞前は、この映画は悲運な恋愛を描いた映画かと思っていた。
確かにそんな側面もあったかもしれない。
けれど、映画の冒頭に語られる死に逝くジョンのセリフに、
この映画が、ただの恋愛映画ではないと感じざるを得ない。
サヴァナに指摘されるまで、
ジョンは自分の父親が自閉症だとは気付いてはいなかった。
父親が自閉症だと指摘され苛立ったのは、
父親を侮辱されたかのように感じたのと同時に、
気付かなかった自分にも苛立ち、
普通ではないという事実を突きつけられ、戸惑った為でもあろう。
薄れ逝く意識の中で思ったことは、自分は軍隊のコイン。
しかし、今、不良品になってしまった。
けれど、エラーコインには、それ故の価値が付いている。
普通ではないからといって卑下することは無いのだろう。
死に逝く間際にコインのことを思い出したのは、
やはり、コインが自分にとっては大切な思い出だったからなのだろう。
父親と自分を繋いでいた大切な思い出だからなのだろう。
死ぬ間際に、父親の大切さを感じたジョン。
生還できて父親と交す最後の会話がとても感動的。
任期が切れれば、近くに居られるはずだったジョンとサヴァナ。
けれど、起こってしまう9.11という悲劇。
ジョン個人としては帰りたい気持ちもある。けれど状況が許さない。
ジョンの長い不在の間に、選択を迫られるサヴァナ。
自身の幸せを選ぶのか、救える親子を救うのか。
結局のところ、愛する人よりは自身の生き方を選んでしまった二人。
それは、とても、その人たちらしい選択。
だからなのだろう。お互いの選択を結局のところ認めてしまう。
それは、愛する人の、その人らしい選択なのだから。
それが、別れに繋がるとしても、、、
父親のコインをお金に買えて寄付をするジョン。
愛したサヴァナの、彼女らしい生き方を支える為の行為なのだろう。
それはきっと、サヴァナと父親への愛情に悩んだ末にたどり着いた、
ジョンの生き方なのだろう。
ままならない人生に、
時に苛立ち、感情的に行動してしまい、後悔し、人生を重ねていく。
しかし、苦難や悩みが深ければ、その人の人生は豊かなものになるのだろう。
恋人や父親との愛情に苦しみ悩んだ青年。
そんな青年が下した結論に人生の豊かさと幸せを感じさせてくれる映画。
あとは余談ですが、、、
この映画には別バージョンのラストシーンがある。
どちらかといえば、そちらのほうが私的にはしっくり来る。
サヴァナは、なにもティムと結婚しなくても彼の自閉症の息子を、
養子にするという選択肢もあったと思う。
しかし、それ以上に感じたのは、
実はティムもサヴァナを愛していて、けれど、ジョンには敵わないから、
自らの状況を上手に利用して結婚までこぎつけた、
ということだ。でも、それはちょっと考えすぎ?
確かにそんな側面もあったかもしれない。
けれど、映画の冒頭に語られる死に逝くジョンのセリフに、
この映画が、ただの恋愛映画ではないと感じざるを得ない。
サヴァナに指摘されるまで、
ジョンは自分の父親が自閉症だとは気付いてはいなかった。
父親が自閉症だと指摘され苛立ったのは、
父親を侮辱されたかのように感じたのと同時に、
気付かなかった自分にも苛立ち、
普通ではないという事実を突きつけられ、戸惑った為でもあろう。
薄れ逝く意識の中で思ったことは、自分は軍隊のコイン。
しかし、今、不良品になってしまった。
けれど、エラーコインには、それ故の価値が付いている。
普通ではないからといって卑下することは無いのだろう。
死に逝く間際にコインのことを思い出したのは、
やはり、コインが自分にとっては大切な思い出だったからなのだろう。
父親と自分を繋いでいた大切な思い出だからなのだろう。
死ぬ間際に、父親の大切さを感じたジョン。
生還できて父親と交す最後の会話がとても感動的。
任期が切れれば、近くに居られるはずだったジョンとサヴァナ。
けれど、起こってしまう9.11という悲劇。
ジョン個人としては帰りたい気持ちもある。けれど状況が許さない。
ジョンの長い不在の間に、選択を迫られるサヴァナ。
自身の幸せを選ぶのか、救える親子を救うのか。
結局のところ、愛する人よりは自身の生き方を選んでしまった二人。
それは、とても、その人たちらしい選択。
だからなのだろう。お互いの選択を結局のところ認めてしまう。
それは、愛する人の、その人らしい選択なのだから。
それが、別れに繋がるとしても、、、
父親のコインをお金に買えて寄付をするジョン。
愛したサヴァナの、彼女らしい生き方を支える為の行為なのだろう。
それはきっと、サヴァナと父親への愛情に悩んだ末にたどり着いた、
ジョンの生き方なのだろう。
ままならない人生に、
時に苛立ち、感情的に行動してしまい、後悔し、人生を重ねていく。
しかし、苦難や悩みが深ければ、その人の人生は豊かなものになるのだろう。
恋人や父親との愛情に苦しみ悩んだ青年。
そんな青年が下した結論に人生の豊かさと幸せを感じさせてくれる映画。
あとは余談ですが、、、
この映画には別バージョンのラストシーンがある。
どちらかといえば、そちらのほうが私的にはしっくり来る。
サヴァナは、なにもティムと結婚しなくても彼の自閉症の息子を、
養子にするという選択肢もあったと思う。
しかし、それ以上に感じたのは、
実はティムもサヴァナを愛していて、けれど、ジョンには敵わないから、
自らの状況を上手に利用して結婚までこぎつけた、
ということだ。でも、それはちょっと考えすぎ?