2014.06.19.Thu / 14:18 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






あの、スタートレックが帰ってきた。

どうすれば最善の選択を採ることができるのだろうか?
憎しみに駆られ感情に任せて突っ走り、相手を殴り続けるのか。
規則に縛られ友を見捨てるのか?

愛が無ければ正しい判断は下せないのだろう。
けれど愛が深すぎれば惑うのかもしれない。
規則は道を示す基準にはなるだろうが完璧ではない。

肝心なのはバランスなのだろう。
友の言葉に耳を傾ける。
自身の感情に素直に従う。
規則を重んじる。
それらに矛盾が生じた時は深く考える必要がある。
最善の選択とは、いったいなんであるか、と。
他の人間であれば、どうするであろうか、と。
そして大切な事は、決して復讐心に捕らわれないこと。

復讐心に捕らわれた男たち。
しかし、最後には自分たちが正しいと思う行動を採る事ができたのだろう。

これは映画としては使い古されたテーマなのかもしれない。
しかし、このテーマが実にスタートレックらしい雰囲気を演出している。

まさに、あの、スタートレックが帰ってきた、と感じさせてくれる映画。




とある辺境の惑星を救おうとするカークたち。
いきなり、逃走のための動物(?)を気絶させてしまうカークが、
カークらしくて、思わず笑ってしまう。
やむなく、自らの足で逃走するカークとマッコイ。
この二人というのが、いかにも、だ。
火山に取り残され、自分の命よりは皆の安全、
そして何より規則が重要、という理由で死を覚悟したスポック。
しかし、規則を犯してもスポックを助けたカーク。

もし、スポックが自分の立場だったら?
カークの問いに冷たく答えるマッコイ。
「スポックなら、お前を見捨てる。」
多分、そうなのかもしれないのだろう、、、、、
けれど、映画の後半では違うということがわかってくる。


カークにとっては恩人であり父親のような存在でもあったパイク提督。
しかし、ジョン・ハリソンによって殺害されてしまう。
復讐心に駆られるカークは光子魚雷でのハリソン抹殺命令を受諾する。

皆が、この命令に異議を唱える。
最初は、皆の異議を無視したカーク。
それは怒りと復讐心に心を囚われていたから。
旧知の仲間であったスコッティをも辞職させてしまう。
しかし、最後には皆の助言を聞き入れるカーク。


苦戦の末にハリソンを捕獲できた。
そして、ハリソンが告げる自身の本名。
これには思わずニヤリとさせられた。とても嬉しい驚きだ。


黒幕であるマーカス提督に絶対絶命に追い込まれるエンタープライズ。
派手な撃ち合いは少ないものの、各自の機転と活躍で状況が二転三転。
まさに、これがスタートレックの面白さなのだろう。


感情が無い人間のように見えたスポック。
本当は愛故に感情を捨てようとしていた。
しかし、失うことで味わうであろう感情を恐れていたように感じられる。
自分の命ならば感情を閉ざすことは出来る。
しかし、親友の命ならば、それは無理なのだろう。

ハリソンに殴りかかるスポック。
その姿は、映画の中盤でハリソンに殴りかかったカークに似ている。
相手を憎む気持ちを抑えることは出来ないのだろう。


どうすれば最善の選択を採ることができるのだろうか?
それにはバランスと深い思慮が必要なのだろう。
様々な局面において、自身の行動に迷い、しかし果敢に決断を下したカークたち。
テーマ自身は使い古されているのかもしれない。
けれど、彼らが悩む姿がとても人間臭く感じられる。
そして、彼らの人間臭さがスタートレックの魅力なのだ。

まさに、あの、スタートレックが帰ってきた、と感じさせてくれる映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1198 / タイトル さ行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、こんにちは!
偶然にも同日に同じ映画の感想をUPしてました!
このシリーズ、とても面白いですね☆

>肝心なのはバランスなのだろう
私が感じた事はだいたいヤンさんと同じなので、
読んでいて、すごくよ~く理解できました。
ただ私のほうの感想文は拙いので
とても同じ内容だとは思えませんが(^▽^;)

旧シリーズを観てきたヤンさんにとって、
カーンには特別な意味があったようですね。

2014.06.21.Sat / 17:26 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

YANさん、こんにちは。

YANさんも、このシリーズを気に入ってくれたようで、
とても嬉しいです。

旧シリーズは。今見直してみると、
映像的にもストーリー的にも古臭く感じられ、
ちょっとお勧めは出来ませんが、
知っていると、ニヤリとさせられるシーンやセリフが多いので、
この映画を、より深く楽しめます。
カーンという名前や原子炉に飛び込んだカークだとか、
私は違う意味でも結構楽しめました。

それじゃ、また。、

2014.06.21.Sat / 22:13 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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