君の好きなうた  
2014.10.16.Thu / 13:07 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






視野が狭く自分の事しか考えられなかった青年。
自分の悲しみに目が奪われ、
目の前に居る女性の悲しみを気遣うことも出来なかった。
自分の事で頭が一杯。
それは若さ故の未熟さ、余裕の無さの為なのだろう。

しかし、歌が思い出させてくれる。
彼女が自分に抱いていた想いを。

悲惨な別れをしてしまった。
修復は難しいのではと思えてしまった。
しかし、簡単にそれを乗り越える二人。
それも、彼らの若さ故のしなやかさの為なのだろう。

若さ故の失敗、しかし、再びやり直すことが出来る若さ故の特権。
そんな若さが印象に残る映画。




恋人に捨てられた青年、聡介。
他の男が好きになったから。
捨てられる理由としては、よくある話だ。
けれど、
一年後に戻ってくる、
約束だから結婚する、
そして、友達になろう。
それらの発言は、自分の保身の為の発言なのだろう。
相手を裏切った、けれど罪悪感を感じたくは無い。
そんな思いからの発言なのだろう。
つまりは元彼女は自分の事しか考えてはいないのだ。
それは、恋人に去られた聡介も、そしてそれ以前の聡介も、
きっと元彼女と同じだったのだろう。
仕事に穴を開けても故郷に逃げる。
周りの忠告や親切も受け入れない。
自分の事しか見えていなかったのだろう。


そんな聡介の所に居候を始めた、知加子。
喜怒哀楽の変化が、とても激しい女の子。


映画の後半で明かされる、とても悲しい知加子の過去。
そして、学生時代に抱いていた聡介への思い。
なぜ別れたのか、なぜ堕胎したのか。それは明確には説明は無いが、
聡介への思いが諦め切れなかったというのも理由の一部のように感じてならない。
そして、東京に就職を決めたのも、上京してきたのも、
聡介を諦め切れなかったからなのだろう。

親密に成りかけた聡介と知加子。
けれど、元彼女に裏切られた痛い思い出が聡介の邪魔をする。
話してくれなかった事が裏切りと思えたのだろう。
その時の聡介には、
知加子の悲しみや思いにも気付くことは出来なかったのだろう。

知加子が口ずさんだ歌。
それは昔、自分がよく聴いた歌。
それを知加子は覚えていてくれたのだ。
そして、聡介は思い出したのだろう。もしくは思い至ったのだろう。
知加子が学生時代に自分に向けていた思いに。


あんな気まずい別れ方をしてしまった。
だから、やり直しはきっと大変ではないだろうか、と思っていた。
けれど、そんな杞憂を軽々と乗り越えていく二人。
いつもどおりの会話でやり直しを始める。
若さ故の失敗、しかし、再びやり直すことが出来る若さ故の特権。
そんな若さが印象に残る映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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