ラヂオの時間  
2014.11.13.Thu / 11:52 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






出演者たちの我侭。
様々な製作上での制約。
目をつぶって妥協し続ければ丸く収まる。
なんとか、ゴールにたどり着ける、はずだ。
けれど、人には譲れないものがある。
描きたかったハッピーエンド。
作家の書いた通りに作るのが俺たちの仕事だ。


ドラマといえども聞く人は自分の人生を重ねる。
だから、話にのめり込む。感動する。
そんなドラマの持つ不思議な力。


描きたかったハッピーエンドも我侭なのかもしれない。
作家の書いた通りに創りたいと考えたのも我侭なのかもしれない。
しかし、それらは皆が満足する物を作るための、こだわりなのだ。
そんな、こだわりが無ければドラマに不思議な力は宿らないのだろう。
人のこだわり、飽くなき挑戦を描いた映画。


個性豊かな登場人物たち。
特に、藤村俊二さんはとても魅力的。
ただ、喜劇のはずなのに、あまり笑えない。
人が懸命に創った大切な物。
しかし、他人がいい加減に扱うことから来る混乱。
大切な物を踏みにじられる苦痛が、笑いを半減にしてしまっていると、個人的には感じられた。
しかも、踏みにじられる側が一般人という設定も、
なにか差別的発想を感じてしまう。
シナリオが改変される理由が、我侭以外、
例えば主役の急病とかではダメだったのか?
そこが残念な映画。




一般の主婦である、みやこさんが書いた脚本。
それを生放送のラジオドラマで製作する。
しかし、主演俳優たちの我侭やスポンサーからのクレームで、
無残にも変わってしまう脚本。
それはラストの結果まで、、、

自分の人生にストーリーを重ねた、みやこさん。
それはささやかな夢、現実逃避、なのかも知れない。
けれど、思いつきのような我侭で壊されてしまうことには耐えられない。
しかし、強行されてしまう放送。


作家の書いた通りに作るのが俺たちの仕事。
そう考えているディレクター、工藤。
すでに脚本は大きく変更されてはいるが、
作家のこだわりであるラストはだけは変えたくは無い。
想いのままに届けたい。
その為に繰り広げられる大作戦。
それが、とても爽快。
そして、少なくとも一人の視聴者を感動させることには成功した。


事なかれ主義で様々な我侭やアクシデントを乗り切ろうとしたプロデューサー、牛島。
最後には自分が何のために、こんなことをしているのか分らないと途方にくれる。
自分は、一体なにがしたいんだと、、、
けれど、それは、いつか、みんなが満足する物を作る為。
今回は完璧ではなかった。けれど、いつか、きっと。
そんな日が来ることを信じて。
人のこだわり、飽くなき挑戦を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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