プライマー   
2014.11.20.Thu / 12:46 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






タイムマシンの開発に成功した二人。
しかし、ゲームの深みにはまっていく。

未来が分かれば何でもできる、はずでだった。
そして、お互いは親友同士のはずであった。
しかし、完璧な人間は存在しない。

過去をやり直せば事態は複雑になる。
お互いがお互いを出し抜こうとする。
そして、疲れ果てていく二人。

今自分が相手にしているのは何番目の相手?
今自分が生きているのは何番目の世界?
疲れ果てた二人は、最後には決別してしまう。

タイムトラベルを題材にした、とても刺激的な映画。
しかし、疲れ果てた男たちの末路がとても哀れに感じてしまう映画。




タイムマシンを開発した二人の男、アーロンとエイブ。
起業家でお互いを親友と思っていた男たち。

タイムマシンを開発するまでの二人の会話は、
素人である私には深くまでは理解できなかった。
けれど、思わせぶりの二人の会話は、とても刺激的に感じられる。
タイムマシンの開発と実験は、彼らにとっては、面白かったのだろう。
議論をする二人からはお互いをパートナーとして一応は信頼しているようにも感じられた。
この映画でのタイムトラベルのルールは、とても簡単だ。
過去は何度でもやり直せる。
戻りたい時間にマシンの電源は入れておかなければならない。
過去に持ち込んだものは自分自身も含めて複製される。
しかし、簡単であるはずのルールでさえ、完璧に制御するのは難しい。


思い通りの現実を創り出すために何度も過去をやり直した二人。
それは、とても不毛なゲーム。
そして、過去を繰り返せば繰り返すほどに深みに嵌ってしまう。

思い通りの現実を創るためには、すべてを自分の制御下に置く必要がある。
少しでも違った行動をすれば未来は変わってしまう。
そのために細心の注意を払うアーロン。
しかし人間は完璧ではない。どんなに細心の注意を払っても限界は存在する。

過去をやり直せば自分が複製される。
複製された自分は自分にとっては、とても厄介な存在。
時に眠らせ、時に閉じ込め、その行動を制限させなければ、
思った通りの結末に、未来はたどり着かない。
自分に対してさえ睡眠薬を盛らなければならないというのは、とても病的に感じる。

一番遠い過去に戻れることが、ゲームに勝つ秘訣のはずだった。
けれど、相手のやっていることを理解してしまえば、
それを上書きすることは簡単だ。
けれど、それでは無限に上書きが発生し、勝利者は永遠に存在しない。

時を遡るためには同じだけの時間をマシンの中で過ごす必要がある。
一人にとっては一日は24時間。しかし、二人にとっては無制限。
精神だけではなく、次第に肉体が蝕まれていく二人。


最後には決別してしまう二人。
アーロンは巨大なマシンを作ろうとする。
エイブは過去に戻り、すべてを無かったことにしようとする。
親友であったはずの二人。
しかし、精神的にも肉体的にも疲れ果てた姿が、とても哀れ。
タイムトラベルを題材にした、とても刺激的な映画。
しかし、疲れ果てた男たちの末路がとても哀れに感じてしまう映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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