GF*BF  
2014.11.27.Thu / 13:04 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






友情というよりは、
恋愛感情でお互いを意識していた三人。
自分の幸せよりは相手の幸せを願いつつ、
時に譲り、
時に自らを犠牲にして、
相手の意志を尊重するあまりに、
誰もが幸せにはたどり着けない。

不器用な選択しか出来なかった。
けれど、最後に訪れる静かだが幸せな余韻。

愛していた二人が遺してくれた子供たち。
その子供たちを愛情込めて育てた男。
完璧な幸せとは程遠い。
けれど、彼は結構幸せだったようにも思える。

切なさと甘酸っぱさ、
そして静かな幸せの余韻が心に残る映画。




高校の頃、同級生だった三人、美宝、忠良、心仁。

美宝を愛しているはずなのに他の娘と結婚をする心仁。
心仁を愛している美宝は、しかし、忠良が忘れられない。
そして美宝と心仁を深く愛している忠良。
三人共に自分の幸せよりは相手の幸せを願っている。
常に相手の為に自分を犠牲にし、自分の気持ちを隠し、
幸せを譲り、相手の気持ちに従おうとする。



社会人になって、その生き方を真逆に変えてしまった心仁。
心仁は、結婚相手の女性と美宝のどちらを本当に愛していたのか?
多分、心仁自身も迷っていたように思える。
しかし、心仁を相手に譲った美宝。
心仁も美宝の気持ちを尊重したのだろう。
けれど、この選択が心仁の生き方を真逆に変えてしまったというのは、
とても皮肉な展開だ。



美宝を愛している、それと同時に心仁をも愛している忠良。
心仁の本心を知り、美宝を譲るものの、諦めきれないでいる。

赤い靴と青い靴のどちらが心仁の好みなのか?
彼女であるはずの美宝よりも、心仁の好みを知っている忠良。
愛ゆえ、なのだろう。

二人の幸せを願って自分の想いを隠し通した。
けれど、社会人になった時に目の前に居たのは不倫関係を続けている二人。
これも、とても皮肉な結果だ。

鏡を見たらとても醜かった。
それは美宝と同様に自身も不倫をしているから。
けれど、そればかりではないのかもしれない。
お互いに、本当に好きな相手を忘れられないでいるのに、
向き合おうとはしなかったから。



公認のカップルのはずだったのに彼女ではないと言われてしまった美宝。
何も書かれていない手紙は、最初は別れの手紙に思えた。
けれど、同じシーンが二度目に描かれた時には違うように感じられた。
それは、美宝から忠良へ、本心を語って欲しいという気持ち。
空白の手紙に、自身の想いを綴って返信して欲しいという願い。
しかし、その願いは叶えられることはなかった。

心仁の家族に心仁を譲り、一人で生きようとした美宝。
けれど、自分の命よりは子供たちの命を選ぶ。
それは、愛した人から授けられた命だからなのか、
愛した人に何かを残したいと想ったからなのか。


最後にやっとお互いに目を向けた忠良と美宝。
長い時間が掛かった。そして美宝にとっては遅すぎた。
けれど、その分、二人はとても幸せそうに見えた。
プールの底で寝そべる二人からは、そんな感じがした。


美宝の二人の娘が、やはり教師に逆らい集会中にダンスを踊る。
やはり血は争えない。
そして、時は巡り、また繰り返すだろう。


自分のことよりは相手の幸せを願った三人。
けれど、容易に幸せにはたどり着けない。
しかし、最後に訪れる静かな幸せ。
切なさと甘酸っぱさ、
そして静かな幸せの余韻が心に残る映画。

* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1242 / タイトル か行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.