県庁おもてなし課   
2014.12.04.Thu / 19:55 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






沢山の自然に囲まれた高知県の魅力。
高知県を観光で発展させたい、おもてなし課の人々。
鈍感故に噛み合わない男性と女性。
臆病ゆえに一歩が踏み出せない男性と女性。

さまざまな要素が盛り込まれた映画。
だたし、高知の魅力や、おもてなし課の活躍よりも、
ラブコメとしての方が印象に残る。


近すぎる者の限界。当事者であるが故のしがらみ。
けれど、少し離れた者ならば、
客観的に見ることが出来る。
自由に考え行動することが出来る。

良い人というのは、微妙な言葉。
褒められているのか、けなされているのか、、
そんな良い男が自分の気持ちを素直に口に出すようになれた。
それはきっと彼の成長なのだろう。

そんなことも感じる映画。




県庁おもてなし課に勤める、掛水。
良い人なのに空気が読めない青年。

その、おもてなし課にアルバイトとして勤める、明神さん。
とても有能で細かなところにも気がつく女性。
高知の自然を生かした、高知県レジャーランド化構想。
映画に映し出される高知の自然は、とても魅力的に見える。
そして、レジャーランド化構想を実現しようとする、
おもてなし課の職員の熱意。
しかし、どこか物足りない。
もう少し時間を割いて具体的に描けば、もっと伝わったかもしれない。

高知の魅力や、おもてなし課の熱意よりも印象に残るのは、
二組のカップルの恋愛。
こちらもストーリー的には物足りないが、
演じている俳優さんたちの魅力で、
見ていて、暖かで気持ちが良い。
多分製作者サイドも、この映画をラブコメとして創ったのあろう。
ラストのTVでの掛水の台詞が、
レジャーランド化構想への意気込みではなくて、
多紀ちゃん、というのも、ラブコメとしては、ありなのだろう。



良い人、というのは微妙な言葉なのだろう。
目の前に困っている人が居れば思わず助けてしまう。
その時の状況なども考えずに、、、
そして、とても八方美人。なのに鈍感。
だから、明神さんのヒガミや嫉妬も気付かない。
それが、良い人の限界、なのかもしれない。

喧嘩をして一人で帰ると言い出しだ明神さん。
けれど、電車を見過ごして駅で待っている。
迎えに来た掛水の台詞、「すごく大事なもの、なくしそうな気がする。」
それは、掛水が、良い人の殻を破って自分の願望を口にした瞬間なのだろう。


高知県出身の有名作家、吉門。
なんでも分っているようで、しかし肝心なことは臆病な男。

映画では明確な説明は無い。
けれど、臆病ゆえに強引に佐和を東京に連れて行かなかった、のであろう。
多分、佐和は、それを望んでいたのに、、、
そして今回も臆病ゆえに踏み出せないで居る。
けれど、背を押したのは、鈍感な男であったはずの掛水。
相手に言われたのと同じ台詞、「バカか、お前、すぐ帰れ」
というのは、とても可笑しい。

掛水が鈍感で空気が読めないのも、
吉門が臆病で行動できないのも、
彼らの性格が理由なばかりではないのだろう。
当事者ではなかなかに正しい道が見えにくい。
いくら聡明な吉門も、それは同様なのだろう。


最後に、TVで高知への愛情を訴える掛水。
組織の中にいれば、さまざまなしがらみが仕事の邪魔をする。
けれど、組織の外からならば、現状を変えることもできるのだろう。

そんなことも感じる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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