ショート・ターム  
2015.03.12.Thu / 12:53 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






父親を好きだった、父親に愛して欲しかった。
けれど、虐待されてきた女性。

目の前の少女を助けてあげたかった。
けれど、本当は自分を救いたかった。

自分の苦しみは誰にも分らない。
自分と同じ経験をしたもの以外には、、、
多分、恋人も理解はできないだろう。
そして法や制度は自分を守ってはくれない。


考えれば考えるほどに不安になる。
未来が閉ざされ心が暗くなる、ように感じられる。

けれど、生きてゆく。

仲間がいる。恋人がいる。
会話をすれば、自分が一人ではないと実感でき、心が軽くなる。
体を動かし、日々の生活を重ねていくと未来は開けていくように感じる。
そして、今日よりは少しマシになった明日がやって来ると信じることが出来る。

救いが無い映画。けれど、躍動感溢れ、心が軽く明るくなる映画。




グループホームの若きケアマネージャー、グレイス。
問題を抱えた少年少女たちに寄り添うように接する女性。
とても優秀なケアマネージェーで、子供思いの彼女ではあるが
しかし、全ての子供たちを救うことは難しい。
「ショート・ターム12」にやってきた少女、ジェイデン。
父親に虐待され、しかし、それを誰にも言えない少女。
ジェイデンは、自分を虐待する父親が、それでも好きなのだろう。
父親に愛して欲しいという呪縛故に、ジェイデンは父親の行為を告げるどころか、
父親から離れられないでいる。

ジェイデンが語るニーナの物語。
ニーナが居なくなって悲しんだサメ。
同じように、父親にも悲しんで欲しかったのだろう。

しかし、グレイスの言葉にも耳を貸さず、
上司はジェイデンを父親の元に返してしまった、、、


18歳になれば、ここを出て行かなければならないマーカス。
自分を虐待する母親は最低だとラップで歌う青年。
そして、衝動的に自殺をしてしまう、、、


自分が妊娠したことを知るグレイス。
自分は両親から十分な愛情を貰っていない。
それで、立派な母親に慣れるのだろうか?
そして父親が出所してくる。
恋人であるメイソンは、とても良き人でやさしい。
けれど、自分の悩みをメイソンは理解できないだろう。


八方塞がりの閉塞感。
未来は限りなく閉じられている、ように感じられた。
けれど、それは間違いなのだろう。


ジェイデンを救う為、というよりは、自分を救う為に、
ジェイデンの家に忍び込むグレイス。
「それは、やり過ぎよ。」のジェイデンの言葉に我に帰る。

自殺してしまったマーカスは一命を取り留める。

そして恋人とよりを戻すグレイス。


今日は昨日と何も変わらない。
けれど、仲間と会話をし、脱走しようとする青年を追いかけ、生きていく。
今日は昨日と何も変わらない。
けれど、明日は今日よりは少しはマシになっているだろう。
父親のことを語り始めるジェイデン。
昔から想いを寄せていた女性とデートをしていたマーカス。
人は弱く、しかし、強い。
未来を恐れていたグレイスも恋人と共に生きていくだろう。
そして、その先には明るい未来が予感させられる。


救いが無い映画。けれど、躍動感溢れ、心が軽く明るくなる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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