ロボット  
2015.04.16.Thu / 12:06 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人の能力を上回るロボットが、
この世に現れたとしたら。
感情を持つロボットが現れたのならば、
人の世界はどうなるのか?

人の命令を忠実に守り、
他人の婚約者に横恋慕し、
暴力を教え込まれては、暴走してしまう。

しかし、その総ては人が彼に教え込んだこと。
彼は、いわば人間を写した鏡なのだろう。

最後に自らを解体するロボット。
人間の持つ罪を一身に背負い、
その罪に自身を捧げる姿は、とても哀れ。
その哀れさが心に残る映画。

そして、様々な映画の面白さを詰め込み、
圧倒的なパワーで押し切ってしまう。
そのパワーに圧倒される映画。



天才工学博士バシーが発明したロボット、チッティ。
戦争において兵士の代わりを務めるように開発されたロボット。
本をスキャンしプログラムをダウンロードすることで、
次から次へと世界を学習していくチッティ。
料理から部屋の片付け、ボディーガードと何でもこなすのだが、
なんだか、能力の割にはもったいない活用方法で、
そこが、とても可笑しい。
しかし、軍需用に創られている為、
命令であれば人を殺すことも厭わない。
裸の少女を人前にさらす事もためらわない。

なぜ、そんなことをしたんだ、と責める博士の無茶振りが可笑しい。
なぜなら、チッティは教えられたことしか出来ないから。

チッティには感情を与えようとする博士。
なんだか方向性が違うような気がするが、それはお愛嬌。
博士の努力も虚しく、なかなか成果は表れないが、
雷一発で総てが開けてゆく。ここは、この手の話のお約束か。


感情を手に入れ、人を愛することを覚えたのなら、
人を殺すことなどできなくなる。兵士は務まらない。
博士の夢を叶えるどころか婚約者にまで横恋慕。
博士が邪魔になったチッティを殺すシーンがとても残酷。
そして、人の身勝手さを強く感じる。


一度は分解されて死んでしまったと思われたチッティ。
しかし死んではいなかった。改造されて殺人マシーンとして帰ってきた。
ここからは、どこかで見たことのあるようなアクションシーンの連続。
ちょっと人が死に過ぎるのが気になるが、
ここまでやるかと、逆に気持ち良い。

最後に元に戻ったチッティ。
裁判の判決を受け入れたのは、自身の危険性を思い知った為なのか?
それとも、人の世界が嫌になったからなのか?

雷に撃たれたからとはいえ、人間から教えられたことを受け入れて、
人間以上の存在になったであろう、チッティ。
しかし、とても危険な存在と認知されてしまう。
それはチッティが持つ特殊能力の故なのか。
それとも、人間の思考や感情を持ってしまったが故なのか。

自らを解体するチッティからは、
人間の持つ罪を一身に背負い、
その罪に自身を捧げる姿ように見えてならない。
その哀れさが心に残る映画。


* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1265 / タイトル ら行 /  comments(2)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY
- from YAN -

ヤンさん、お久しぶりです!
またボチボチと記事更新をしていこうかなと戻ってきましたが、
やっぱり感想を書くのは面倒な作業に感じてしまいます(^^;
長い間、きちんとした内容の感想を
ずっと書き続けているヤンさんはすごいな~

この映画、パワーとスケールに圧倒され、
いろいろ詰め込まれた内容に満腹状態。
最後にロボットが人間の罪を背負うような姿に
真面目なテーマもあったんだな~と驚きました。
全体の勢いが好きな作品です。

2015.05.19.Tue / 17:05 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
- from ヤン -

Yanさん、こんばんわ。

現在、海外出張中で、レス遅くなり、すいません。
投稿は時間指定で自動的にしてます。

インド映画の凄まじいパワーと、
なんでも詰め込むサービス精神に圧倒されました。
それでも、この映画は一本筋が通っていて、
可笑しくも悲しく感じました。

それじゃ、また。

2015.05.24.Sun / 21:59 / [ EDIT ] / PAGE TOP△

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なんじゃ、こりゃ~! どんだけハチャメチャなんだ~! インド人もに びっくり ! ENDHIRAN THE ROBOT 監督:シャンカール 製作:2010年 インド 出演:*ラジニカーント *アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン ワケわからんが面白い この前観た「ダーク・シャドウ」の何倍もぶっ飛んでましたよ。 家族で観ていて「ありえ~ん」と何度叫んだ事...
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