2015.05.14.Thu / 23:06 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






お金に触れなくなってしまった青年。
お金無しで生活する為に疎開してきた村で出会った人々。
そして、生き方。

お金を捨てることが解決方法ではなかった。
過去の過ちを償う為に、
自分を捨てて、他人の為に生きること。
それが自分を再生することに繋がっていくのかもしれない。

村に住んでいる奇妙で、けれど暖かな人々。
そんな人々の雰囲気が楽しい映画。




お金アレルギーの為に、
お金を使わない生活を余儀なくされた青年、高見武晴。
お金を使わない生活の為に、かむろば村へやって来る。
田舎の生活は、思った以上に過酷だ。
そして、高見は世間知らずで、とても無謀な男だ。
「バカにするな。」「死ぬぞ。」と罵倒され、
確かに死にかかり、それでも、
村長である天野に助けられ、なんとか生きのびることができた。

天野が高見を見捨てない理由は、彼が村長だから、だけではない。
過去に起こしてしまった事件、そして、逃亡。
それらを償う為に自分を捨てて他人の為に生きている。
だから、高見も見捨てないのだろう。

そんな生き方を引き継ごうとした高見。
実は高見と天野は似た者同士。
だから生き方を引き継ごうとしたのだろう。

総てを捨てて、自らをさらけ出し、人々を受け入れる。
しかし、それは空っぽになるということだけではない。
それは、受け入れた人々が自分を満たしてくれるから。


村に居る、奇妙な人々。
かみさまを名乗る、なかぬっさん。
計算高い、したたかな女子高生、青葉。
いつでも飄々としている女将。
昔の女に涙する旦那を「失礼だ」と怒る乳房。しかし、
貴方だけは私に失礼していいの、とは、なかなかにいえない台詞だ。
革ジャンとバイクが妙に似合っている、いそ子さん。
見ているだけで可笑しかった。

もっと彼らを生かしたほうが喜劇映画としては、
おもしろ方かもしれない。
しかし、彼らが高見の心の空白を満たしていくのだろう。

自分を捨てるという生き方を見つけた青年。
しかし、彼の中身を満たしてくれる、かむろば村。
そんな奇妙な交流が微笑ましい映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1269 / タイトル さ行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
COMMENT TO THIS ENTRY

  非公開コメント
TRACKBACK TO THIS ENTRY

ご注意

ブログ内検索

全ての記事を表示する

プロフィール

ヤン

銀河英雄伝説名言録



present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」

フリーエリア

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

フリーエリア

CopyRight 2006 Heaven of the Cinema All rights reserved.