タイムレスメロディ   
2015.05.21.Thu / 23:20 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。




俺たちは
確かに
ここに居た


淡々と進むストーリー。
意味がある様で、無い様に見える長回し。
少ない台詞と長くて静かなシーン。
上手く行けば、それらが魅力的に見えたのかもしれない。
けれど、あまり魅力的には見えなかった。


繋がるはずの無い三人。
しかし、時間が存在しないかと思えるような場所で、
奇跡的とも思える出会いをした。
たとえ一人が死んだとしても、
その時間は永遠に残るのだろう。

そんな人々の縁が不思議に感じられる映画。




大学を中退し、親とも訳ありな少女、チカコ。
なぜかバイト先のビリヤード屋に居座る、河本。
過去に訳ありで、戸籍上は死んでいる男、篠田。


この世界には、どこにも居場所も行き場所も持たない三人。
居場所も行き場所もないから、ビリヤード場に足を運び、
共に過ごす時間を持つことが出来たのだろう。
しかし、この三人にも別れの時がやって来る。


突然死んでしまった篠田。
きっと河本には、篠田の死後、篠田が何を望んでいたのか、
暗黙のうちに分っていたような気がしてならない。
それは、警察には届けないこと。
息子には連絡して欲しいこと。
そして、死体は海に埋葬して欲しいこと。
河本は、この日が来ることを知っていたようにも見える。
悲しみよりも、静かに送ってあげたいという思いの方が強く感じられる。

ボートの上で三人で過ごした楽しかった時間。
そんな想い出も、共に葬るのだろう。
そうすることで、その時間は永遠となりうるのだろう。


チカコもビリヤード屋から旅立つ。
本当は、いつまでもビリヤード屋に居たい思っている、ように見える。
居心地が良くて優しい時間。
しかし。それが叶わないことも知っている。
篠田は死んでしまい、ココは、それまでのココとは別な場所になりつつある。
であるならば、今が立ち去るべき時かもしれない。

そんな人々に、河本は優しい。
もしかしたら、過去にもっと多くの人を、
ココから見送っていたのかもしれない。
時が止まってしまったような、この場所から。


人々の縁が不思議に感じられる映画。



* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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