危険なメソッド  
2015.07.16.Thu / 15:49 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






ユングとフロイト。
その交流や彼らの考えの一端を、
描いた映画なのかもしれない。
あるいは、
精神分析というものが、
どの様に生まれたのかを描いた映画かもしれない。

しかし、それ以上に印象に残ったことは、ある女性の成長。
最初は、自分の性癖に苦悩し自己否定していた。
けれど、自身の力で未来を開いてゆく。
自分を認め、就きたい職業の為に努力し、
最後には、祖国で成功を収める。


自分の心さえ制御できない医師よりは、
病に一番効く薬は自分自身の治癒能力。
自分の力で未来を切り開いた女性を描いた映画。



精神分析という世界で偉大な功績を残した二人、ユングとフロイド。

子沢山で貧しい。ユダヤ人ゆえの劣等感を持つ、フロイド。
他者からの無用な批判を避けるため、
科学的に根拠が無いことは受け入れない。
精神的な疾患をすべて性の問題として捉えた、男。
裕福な家庭の妻を娶り、財政的な心配がない、ユング。
だからだろうか、どこかに甘さが残っている。
批判を恐れずオカルト的な分野にも興味を持つ。
フロイトが密かに感じている嫉妬と羨望も気付かない。

最初は意気投合していたように見えた二人。
しかし、袂を別つのは必然なのだろう。


精神疾患を抱え、
ユングの下に治療に連れてこられた女性、ザビーナ。
そしてフロイトの提唱しているメソッドを治療に取り入れるユング。
それが迷宮の入り口とも知らずに、、、


サビーナの疾患の原因は、
快感を感じてしまう自分が許せなかったのだろう。
許せないというよりは、そんな自分に罪悪を感じてしまったのだろう。
あるいは、そんな自分には未来が無いと感じてしまっていたのだろう。
けれど、精神分析を学ぶうちに自分を否定しなくても良いことを知る。
逆に、精神疾患を経験したからこそ、
実感を持って論文を書き理論を打ちたてる事も出来たのだろう。

ユングは身を守る為にサビーナから離れようとした。
しかし、再び関係を持ってしまう二人。
けれど、今度はサビーナから離れることを決める。それは未来の為に。
しかし、サビーナを忘れられないユング。

祖国に戻り、後継者を育て、幼稚園も設立した。
夢の総てを叶えたわけではないのだろうが、
成りたいと考えた自分には近づけたのだろう。
自身の力で。


自分の心さえ制御できない医師よりは、
病に一番効く薬は自分自身の治癒能力。
自分の力で未来を切り開いた女性を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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