Spare Parts  
2015.07.23.Thu / 16:11 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






NASA主催の水中ロボット選手権に挑む四人の高校生たち。
けれど、様々な障害が彼らの邪魔をする。
足りない予算や製作時間。
様々な技術課題。
父親や家族の無理解。
移民局の取り締まり。
選手権は実技だけではない。口頭質問まで競技として存在する。

しかし、それらを乗り越えてゆく四人。
最初はいがみ合っていたのに、
同じ目的に一心不乱に挑む彼ら。
そんな彼らが、とても眩しく感じられる映画。




壁に落書きされるほどに荒れ果てているカール・ヘイデン高校。
そんな高校にやって来た臨時採用教師、フレディ先生。
しかし、この高校では、貧困や犯罪、移民の問題の為、
生徒たちの大半は、進学はおろか、卒業さえ出来ないでいる。
陸軍に入隊したいオスカー。
手先は器用なロレンゾ。
才能はあるのに苛められっこのクリスチャン。
体はデカいが気が優しいヘクター。

オスカーが陸軍に入隊できないのは、
出生証明書が提出できないから。
それは、彼は不法移民だから。
けれど、水中ロボット選手権で優秀な成績を収めれば推薦入隊も可能なのだ。
そこで、仲間を集め、フレディ先生に顧問に成ってもらい、
水中ロボット選手権に挑もうとするオスカー。


このようなストーリーは日本映画でも良く見かける。
しかし、決定的に違うのは、彼らを取り巻く社会の厳しさ。
彼らは日々怯えて暮らしている。
移民局にいつ見つかってしまうのか。
見つかったが最後、強制送還され、家族とも離れ離れ。
そんな厳しい状況下でも夢を掴もうと懸命に頑張っている。

予算は足りない。
高性能な部品を買うことも出来ない。
様々な技術課題。
しかし、彼らは諦めない。
距離を測るのには原始的だがメジャーを使い、
スクリューは安価な船舶用のものを改造。
ケーブルの長さを確保する為にCPUをロボット側に取り付ける。
浸水の為にタンポンを使うアイデアには唸らされた。

最初はバラバラでいがみ合っていた四人が、
徐々に仲間になっていくのが見ていて楽しい。
前日に故障したロボットを徹夜で直すオスカーとロレンゾ。
母親を連れ去った軍隊が憎いから君の事を受け入れられなかった。
けれど、今では同じ目標を持った仲間なのだ。
お約束とはいえ、とても嬉しく感じさせるシーン。

実技が終えて第四位。次の口頭試験で優勝も狙える好成績。

勉強は苦手なヘクター。
そんな彼に母親が諭す言葉が嬉しい。
能力が無いわけではない、ただ、人よりも、ゆっくりなだけなのだ。
そして見事にやってのけるヘクター。
フレディ先生のカンパまで正直に告白してしまっても、成績は変わらない。
なぜなら彼ら四人はカンパ以上に偉大なことを成し遂げたのだから。


ロレンゾの父親は弟のことしか見ていなかった。
弟はアメリカ国籍を持っている。
けれど、ロレンゾは持っていないから。
いつ居なくなってもおかしくはない存在だから。
だから、あえて見ようとはしなかったのだろう。
けれど、見事な成績を残した兄。
その真価を見つめる父親の正直なセリフが嬉しい。


実話がベースとはいえ典型的なストーリー展開。
しかし、こんな話が私は大好きだ。
様々な障害を知恵と工夫で乗り越える。
気に入らなかった相手とも理解し合い団結する。
そして訪れる最高に幸せなエンディング。
そんな彼らが、とても眩しく感じられる映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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