ラン・オールナイト  
2015.07.30.Thu / 00:28 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






息子を心から愛した男二人。
方や、息子を殺され、怒りに狂い、復讐に走る。
方や、息子の未来を守る為に、その手を再び血に染める。

仕事仲間というよりは戦友に近かったであろう二人。
けれど、仲間よりは自らの息子への愛情を選んだのだろう。

裏切りと殺しの人生。
そんな人生をおくり、生きる事を失敗したと思っていた。
けれど、最後の最後で償うことが出来た。
諦めずに全身全霊を込めてやり直せば、
想いは通じるのだろう。

二人の友情と息子たちに対する愛情。
人生を懸命にやり直そうとした男の願いが渋く光る映画。




昔は殺し屋だった男、ジミー。
息子と妻を守る為とはいえ、家族を捨てた男。
そして、仕事とはいえ、身内に手をかけてしまった男。
ショーンの仕事仲間であり、マフィアのボスであるショーン。
老いたジミーを唯一気に掛けてくれていた男。
しかし、偶然が重なり、ジミーに息子を殺され、
ジミーとジミーの息子であるマイクを殺そうとする。

非があるのは息子であると分っている。
けれど、ジミーを許せないショーン。
マフィアのボスとしての面子もあっただろう。
けれど、それ以上に息子を溺愛していたが故に、
ジミーを許せなかったのだろう。
組織を総動員して復讐に走る。


人ごみで逃げる時に走ると目立つ。
スタジアムを利用して追っ手をまく。
警官に包囲されても慌てない。
ジミーの経験からくる逃避行術には唸らされる。


関係を修復する機会はいくらでもあった。
けれど、もう一緒には生きられない。
共に生きるよりも、相手を殺すか自分が死ぬか。
もしかしたら、ショーンは息子が居ない人生を、
ジミーに終わらせて欲しかったのかもしれない。
相手が凄腕の殺し屋であることを十分に知っている。
身内の人間が束になっても敵なわないことも知っていただろう。
それでも、和解の機会を捨て復讐を選んだのは、
ジミーを殺すか、自らがジミーに殺されるか、
そのどちらかしか、もう選べないことを理解していたから、と思えてならない。

そして迎える哀しい最後。
けれど、ショーンはジミーの手に掛かり、
その腕の中で死ぬことに少なからず安らぎを感じていたようにも感じられる。


映画の冒頭では、後悔に苛まれていたジミー。
しかし、最後の最後にチャンスは訪れる。
息子を守ろうと、死力を振り絞るジミーの姿が痛々しくも神々しい。
息子の未来を守る為、息子には決して人を殺させなかった。
たとえ、殺し損ねた相手が自分の命を奪う結果になったとしても、
後悔をしてはいないだろう。

命と引き換えに息子の未来を守ることが出来た。
そして、その想いは、確かに息子に届いた。
二人の友情と息子に対する愛情。
人生を懸命にやり直そうとした男の願いが渋く光る映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1281 / タイトル ら行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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