遠い日のゆくえ  
2015.08.27.Thu / 18:55 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






人の死の現場を垣間見た青年。
偶然知った、死んでしまった人の想い。
その想いを引き継いだのは、
その人の為なのか。
それとも、自分の為なのか。

人の想いを追いかけた青年。
自分の人生に決着をつける事ができた青年の晴れやかさ。
そんな青年の心の軌道を描いた映画。



孤独死の現場を清掃する会社。
そんな会社に勤め始めた孝志。
母親を死なせてしまった。
罪の意識から逃げる為に父親を憎んでいる青年。
人の死の現場に立ち会った。
遺された日記を偶然目にして、自分の境遇に似ていると感じた。
だから、彼女の人生を追いかけてみたくなった。
このまま、誰にも知られずに死んでいいものなのだろうか?

死んでしまった喜和子さん。
けれど、人生を精一杯生きてきたのだろう。
若い頃の恋愛。
幼くして妊娠し、しかし、死んでしまった赤ちゃん。
その後悔を埋めるが如く産婆さんを務め、
そして、最後には死んだと思った娘を見守る。

娘に、その想いを理解されずに死んでしまった。
それでは、あまりに切な過ぎる。
日記を娘に届けた隆志。

我々の仕事は誰の為にあるのか?
それはお金を払ってくれる遺族や残された人々の為。
けれど死んだしまった人は、どうなるのか?
遺品を息子に渡そうとし拒否されてしまった隆志。
それは遺族と死んでしまった人との問題。
深入りすべきではないかも知れない。
息子が正しい場合もあるだろうし、その気持ちは他人には分らない。
けれど、深入りをやめることが出来ない隆志。
死んでしまった人には死んでしまった人の人生や想いがある。
それは、もう、本人が語ることも出来ない。
だから、誰にも知ることが出来ない。
そんな想い。

我々の仕事は誰の為にあるのか。
結局の所、それは自分の為。
時に死んでいた人々の想いを知り、
それを明日の生きる糧にすることが出来るのかもしれない。

和子さん母親の深い愛情を知った隆志。
今では、自分の母親も同じ想いを持っていたと感じることが出来る。
そう感じることで生きる力も湧いてくる。

人の想いを追いかけた青年。
自分の人生に決着をつける事ができた青年の晴れやかさ。
そんな青年の心の軌道を描いた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
No.1289 / タイトル た行 /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△ 拍手する
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