日の名残り  
2003.12.30.Tue / 23:26 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

もし、状況が違っていたならば、
この映画の主人公であるスティーブンスは
幸せな人生を送っていたと思います。
誰からも敬われ、親しまれ、
幸せな家庭を築き、愛する人々に囲まれて、
誠実で実直な人生を送っていたことでしょう。
しかし、彼が生きた時代は第二次世界大戦直前の時代。
彼が主人として仕えたのは、紳士ではあるものの、
その美徳をナチに利用され、反逆者となってしまった侯爵。
そして、彼が愛した女性はとても勝気で気性の激しい性格の女性でした。
そして彼の生き方ゆえに、
彼が心から愛した二人を、人生の過ちから救うことはできませんでした。
救う努力すらできませんでした。
ただ、彼と彼女の意思に任せ、それを尊重し、
見守ることしかできませんでした。
しかし、そのような状況を、心の中では泣いていたに違いありません。
最後に、彼が言う過ちを正す機会が訪れますが、
しかし、最後まで彼は彼の行き方を貫きます。
彼には、それ以外になすことができなかったのでしょう。

図らずも空しくなってしまった彼の人生。
しかし、私は彼のような生き方が好きです。
人生の最後において、
彼は自分の人生をどのように振り返るのでしょうか?
自分の生き方に満足して死んでいくのでしょうか?
それもと、なにもしなかった自分に後悔するのでしょうか?
できれば、前者のような気持ちで、
自分の人生をしあわせであったと振り返って欲しい。

イギリスの庭園や晩餐会の様子、その裏舞台、
執事が主人に仕える様が、とても芸術的な作品でした。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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