冬の小鳥  
2015.10.01.Thu / 20:36 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






世界が自分を中心に回っていると信じていた少女。
この子に限らず、幼き子供であれば誰もが、
そう思っているのかもしれない。
しかし、現実は厳しい。

いくら愛情を注いでも、
いくら相手を信じても、
報われない時は必ずある。
それが世の常なのだ。

最後には現実の厳しさを受け入れることができた少女。
覚悟を決めて新しい世界に旅立ってゆく。
相手からの愛情を信じて。
自分も、その愛情に応えるように。

覚悟を決めた少女の笑顔が輝いて見える。
そんな少女の成長と健気さにホロりとさせられた映画。



父親に捨てられた少女、ジニ。
愛すれば愛される、信じれば報われる。
世界をそんな様に信じていた。
それまでは父親は自分を愛してくれていた。
そして、自分も父親を愛し、信じていた。
しかし、突然の別れ。
幼きジニに受け入れられるはずも無い。
孤児院での生活でも周りには馴染めない。
なぜなら、この子達と自分は違うのだから。
いつか父親は自分を迎えに来てくれる、そう信じたいジニ。
しかし、心のどこかでは判っているのだろう。
自分が父親に捨てられたことを。


孤児院で拾った小鳥。
世話をしてあげなければ、今にも死んでしまう。
懸命に世話をして、一時的には一命は取り留めた。
けれど、ほどなく死んでしまう。
愛情を注いでも助けられない命はあるのだ。


想い人が居る孤児院のお姉さん。
お姉さんが想い人を見つめる眼差しは熱くて、とても幸せそう。
思いきって、想い人に手紙を渡したお姉さん。
それを見て孤児院の皆は笑った。
恥ずかしさもあっただろう。
けれど、その行為がお姉さんの幸せに繋がると信じていたから。
しかし、現実は厳しい。


孤児院でやっと出来た友達、スッキ。
一緒にアメリカに行こうと約束し、しかし、
その約束は破られる。
別にスッキも破りたくて破ろうとしたわけではない。
しかし、ままならない現実。
信じていても報われない時はあるのだ。


世界に絶望して、土に還って死のうとしたジニ。
しかし、人は簡単には死ねない。
自殺しようとした、お姉さんも死ねなかった。

死のうとして分かること。それは、
その時は死にたいと思っていた原因が、
しかし、死ねなかったことにより、
実は些細なものと分かるのことなだろう。
笑顔を取り戻したお姉さん。
そして、ジニも心なしか吹っ切れたような顔をしている。


それでもムシャクシャして周りに当り散らすジニ。
そんなジニに寮母が諭す。
当り散らしたくなったのならば布団をたたけ。
それは、他人に迷惑を掛けるのではなく、
自分の感情を自分でコントロールするということなのだろう。


一人フランスに旅立つジニ。
孤児院を出たくないと言っていたジニが、
新しい出会いに対して期待に胸を膨らませている。
世界は残酷で常に自分を裏切る。
それでも、その残酷さに耐える術を身に着けたジニ。
もう、大丈夫、だと思ったのだろう。

覚悟を決めた少女の笑顔が輝いて見える。
そんな少女の成長と健気さにホロりとさせられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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