スタートレック  
2001.12.31.Mon / 14:36 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。

私は、小さなころからStarTrckが大好きで、TVシリーズを欠かさず、見てきました。 StarTackのファンのことを”トレッキー”というそうですが、多分私もそのうちの一人でしょう。 ちなみに、TOSと呼ばれる初期のバージョンしか見ておらず、NextGenerataion移行は、 どうも好きになれずに、見ていません。すいません。
よって、この映画のシリーズも格別な思いで期待していました。 合計6作品作られたこのシリーズについて、まとめて語っていきたいと思います。


  • スター・トレック(1979)

  • スター・トレック2/カーンの逆襲(1982)

  • スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!(1984)

  • 故郷(ふるさと)への長い道/スター・トレック4(1986)

  • スター・トレック5/新たなる未知へ(1989)

  • スター・トレック?/未知の世界(1991)



  • まず、最初の劇場作品ですが、多くの方が失敗作とみなしています。 私もその意見には、うなずかざるを得ません。 封切当時、StarWarsの「帝国の逆襲」と時期が重なったため、 スペースオペラの先駆者としては、負けるわけにはいかず、 よって、かなり「気負ってしまった」ことが、失敗の原因であると言われています。 たしかにそのような印象を受けます。(この作品を好きな方、すいません。)
    私の印象では、「ヒューマンドラマ」としての側面を強調するあまり、 カークたち主要登場人物が、必要以上に「人間」になってしまった結果であるように思われました。 たしかに、TVシリーズは、「ヒューマンドラマ」として、魅力的な側面を持ちますが、 それは、彼らが、我々とは違った「超人」として、「超常現象」に立ち向かう時であり、 決して、日常茶飯事では思い悩まなかった(そのようなことすら描かれていない)。 この映画がテレビで放映されたときは、その部分がばっさりと削除されていて、それはそれで、 なにか、おかしな印象を受けました。最初の印象が強烈だったのでしょう。
    まあ、久しぶりに(しかもスクリーンで、)エンタープライズ号(しかも、かっこよく リニューアルされている!!)をじっくり堪能できたことは、大変うれしかったです。 ストーリー的にも、StarTrckの魅力が詰まっており、SFX的に美しく、 失敗作とは思いたくないのですが、、、

    とにもかくにも、最初の劇場作品は、次回作移行に「TVシリーズの原点に返り、さらに 一般客にも受ける。」という命題を残してしまったように思います。
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  • 第2作目は、1作目とは、すべてが変わり、かなりTVシリーズを意識したつくりとなっています。
    冒頭での「コバヤシマル」の逸話は、それ移行の作品で、「まるでコバヤシマルのようだ」との 表現でも使われる用に、かなり大きなウェイトを占めるように感じられました。
    「コバヤシマルのようだ」とは、つまりどんづまりの状態のことを意味しています。
    第2作「カーンの逆襲」においても、いわゆる「どんづまり」の危機的状態が、カークたちを 襲います。「どんづまり」の状態におけるカークたちの、それぞれの対応方法が、まさに彼らの魅力であり、 1作目で表現できなかったStarTrckの魅力とも思えます。
    よく人生では、「二者択一」の状況に会います。AをとればBをあきらめなければならず、 Bをとれば、Aを失うといった状況です。このような場合、カークの決断は、「前提条件の見直し」 です。だいたいにおいて、「二者択一」の状況とは、利害関係において敵対する人間に、意図的に仕組まれた 場合が多く、Aをとっても、Bをとっても、「どつぼ」にはまる場合が多いのではないのでしょうか? 相手の意図に従わず、「前提条件」を見直すことにより、打開される状況も多いはずです。 それができるのが、カークの魅力であり、あのような大きな船の船長を務めることができる 彼のカリスマ、バイタリティーであると思います。「強引」「猪突盲信」とも表現されてしまっていますが、、
    一方、スポックの場合はどうでしょうか。彼の選択は「One For All」でした。
    ある決断を下さなければならない場合、我々にとって、冷静かつ公平、最適な判断を下すのは至難の技です。 それは、「虚栄心」「好き、嫌いといった感情」「思い込み」が常に邪魔をするからです。 ですが、StarTrckをよくご存知の方にはわかると思いますが、彼は常に論理的であり、 最適な決断を下すことができます。自らの死もいといません。
    また、この作品では、宇宙戦艦同士の対決もみもののひとつですが、スポックが、カーンの戦闘経験が浅いことを 見抜き、「三次元的」な戦略を提言するところも、トレッキーにとっては、見所のひとつだと思います。
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  • 第3作目は、第2作目を受けて、カークが「All For One」を実践します。
    私にとっては、エンタープライズ号が 爆破するという、かなり衝撃的な作品でした。たぶん、エンタープライズ号が爆発するシーンがあるのは、 この映画だけではないのでしょうか? それだけではなく、カークは、いろいろなものを失います。 まさに、「All For One」なのです。というわけで、見ていてかなりつらかったです。
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  • 第4作のサブタイトルは、「故郷への長い道」です。あらゆる意味で、すべてのものがあるべき所に戻っていく話です。
    よく、トレッキーでなくても十分楽しめる作品であると言われていますが、私には、そうには思えませんでした。
    冒頭の、「クジラをもともめて20世紀にタイムワープする」展開においても、トレッキーでなければ、 話の展開についていくのが精一杯なのではないのでしょうか。ですが、カークの人となりを知っている トレッキーにとっては、この「強引な決断」も、それ自身十分楽しめる展開でしょう。
    「タイムワープを慣行する。」と通信文を本部に打つシーンがあります。この台詞は、トレッキーにとっては、 「おお、カークやってくれるぜ」と拍手喝さいするシーンなのですが、一般の観客にとっては、状況説明の台詞にしか 過ぎないように思われます。さらに劇中にスポックが、地球人のカルチャーギャップに苦労するシーンがあります。 一般の観客にとっては、カルチャーギャップとしての面白さしかありませんが、TVシリーズに愛着のあるトレッキー にとっては、「またやってるよ、あの二人」と苦笑してしまうシーンなのです。つまり、登場人物の人となり を知っているトレッキーには苦笑するシーンも、知らない人にとっては、ただのカルチャーギャップ(20世紀と 23世紀、地球とバルカン人の)を楽しむシーンに過ぎません。極めつけはクライマックスとラストシーンです。 23世紀に戻るために、航路計算をするスポックなのですが、不確定要素があり、正確には計算できません。 よって、バルカン人らしからぬ「推測」をしたり、スラスターの制御を自らするわけですが、 これも、一般の観客にとっては、「クライマックスを盛り上げるための要素」に過ぎません。ですが、 「他の誰の論理的な計算よりも、スポックの推測が一番確かである」との台詞を聞いて、私は感激しました。 トレッキーの方々もそうなのではないのでしょうか? そしてラストシーン。前作で破壊されたエンタープライズ号 が甦ります。トレッキーにとっては感動的なシーンも、一般の方には、「次回作につなげるための布石」にしか 移らなかったのではないのでしょうか。
    スポックは、感情の何たるかを悟り、エンタープライズ号も甦る。すべてが「故郷」に帰った作品でした。
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  • 第5作目は、ストーリー的には、一般受けしそうなシーンが目白押しです。「大障壁の突破」「神との対話」 「クリンゴン船との戦闘」。
    ですが、脚本的にも演出的にも、あっけないほどさらりと流してしまいます。 代わりに登場人物3人の関係がメインとして描かれます。冒頭とラストの3人のキャンプシーン、 過去の痛みに向き合うマッコイ。崩れかけたカークとスポックの信頼関係が修復されていくシーン。 この映画は、ラジー賞を受賞したそうですが、これでは無理からぬと思います。多分生粋のトレッキーにしか 受け入れられないのではないのでしょうか? 意図的にそうしたとしか思えません。一般客は度外視と 開き直った結果なのでしょうか? ただし、私は、この映画をけなしているわけではなく、嫌いなわけでも ありません。「神」に対して「質問をしてもいいでしょうか?」と尋ねるカークに、言い意味で、 「やってくれるぜ」とまたも苦笑させられてしまいました。
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  • 第6作は、最後になって、やっと「TVシリーズの原点に返り、さらに一般客にも受ける。」作品となった 気がします。たしかに状況設定は、TVシリーズをひきづっているものの、この作品自体の面白さとは関係なく、 スールー船長の活躍も、彼を知らなくとも、大いに楽しめるのではないのでしょうか?
    ラストの戦闘シーンは、第2作目に続いて、宇宙船間同士の戦いですが、映像が前作と比べて、 かなり「3次元的」であり、加えてエンタープライズ号の美しさを十分堪能できました。 決着のつき方も、一瞬で決まるあたり、緊張感があってなかなかです。
    トレッキーでなくても十分楽しめ、トレッキーにとってはさらにおいしい作品に仕上がりました。 最後にして、やっとたどり着いたのか。最後の作品だからそうなったのか。一般受けしなくてはいけないから 最後になったのか、それはわかりませんが、もう少し続けてほしかった、と今でも思っています。
    「Undiscovery World(見果てぬ未来)」「変化をおそれず、それを目指そう」とはなんとも魅力的な言葉でした。
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  • * テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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