アリエル王子と監視人  
2015.10.29.Thu / 16:03 
「ネタバレ」あり。ご注意願います。






日本にお忍びで観光に訪れた王子。
自由に成りたい。
本当の日本を知りたい。

外に飛び出して経験できた様々な事。
定められていないスケジュールからの解放感。
初めて目にすること。
初めて経験すること。

作り笑いを止めた時、
本当の幸せが見えてきた。
素手で握手をした時、
本当の感謝の気持ちが実感できた。

日常生活に溢れている幸せ。
夢を追い求めることができる自由。
他人に感謝を示すことができる自由。

お互いがお互いによって少しだけ成長できた。
二度と会うことは無いかもしれない。
けれど、あの時の絆は永遠のもの。
その絆が二人の未来を支えていくのだろう。
そんな結末にとても幸せな気分にさせられた映画。




日本に観光に来た王子、アリエル。
尊き身分故に自由が無い青年。

自由に観光を楽しみたい。
その為に王子には内緒で雇われた監視人、リサ。
動物園に飼われている動物たち。
彼らは可哀想なのか、幸せなのか。
そんなリサの問いに王子は、簡単には分らないと応える。
自分が檻の中で飼われている動物たちと似たような立場であると、
感づいていないというよりは、
自分の立場を良く理解しているからこその発言のように感じられる。
王子でなければ体験できないこと。
王子でなければ果たせないであろう役割。
しかし、王子であるが故にできないこと。
それらを考えれば、簡単には答えはみつからない。
けれど、羨ましくも感じられるのだろう、他の人生を。


忙しくて夢を追いかけられないリサ。
育った環境によって夢を追いかけられない王子。

リサはそれが良く分っている。
その気になれば自分ならば、
困難ではあるが夢を追いかけることが出来ることを。
王子には、その気になっても夢は追いかけられないことも。
だから、バカバカしい、と逃げたのだろう。


王子の手は神の手。
だから手袋は脱がない。
最初の握手は手袋を嵌めたまま。
仕方の無いことだと分っていても、リサにはそれが気に入らない。
多分、王子にもそれは通じたのだろう。
最後の握手に手袋を外す王子。
それがリサに対する最大限の感謝の気持ちなのだろう。


別れなければならない。
自分には戻らなければならない場所がある。
けれど、もう少し。今日だけは、、、
そして、偶然にもリサに再会できた王子。

王子はなぜいつも笑っているのか。
それが彼の役目だから。
彼が笑っていないと回りが心配するから。
けれど、最後の最後に笑うのを止めた王子。
それは、王子が心から笑えることの幸せを実感できた瞬間なのだろう。


数年後。テレビに写る王子を見つめるリサ。
その胸にあるのはリサが始めて作ったアクセサリー。
それは今でもリサへの感謝を忘れてはいないという王子の気持ちなのだろう。
その感謝の気持ちを胸に、王子は日本とルベール王国の架け橋という責務を、
果たそうとしているのだろう。
そして、今では夢を追いかけているリサ。

お互いがお互いによって少しだけ成長できた。
二度と会うことは無いかもしれない。
けれど、あの時の絆は永遠のもの。
その絆が二人の未来を支えていくのだろう。
そんな結末にとても幸せな気分にさせられた映画。
* テーマ:映画感想 - ジャンル:映画 *
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